2015-10-24 Sat
何事も基礎をしっかりやる、というのは重要です。でも、レベルがぐんぐん上がってくると「基礎」の中身も少し変化していきます。
全然基礎が身についていないうちは、基礎力定着メソッドをこなすだけで精一杯。
ただし、中学受験のバアイは基礎力完成を待ってくれませんから、
並行して中途半端な土台の上に建物を乗っけていく作業をしないと
入試本番に間に合いません。
学校によっては土台がちゃんとできているか、を出題してくる場合もあります。
そこだけ得点できれば合格ラインに到達する。
そんな学校ばかりならシンプルですけどね。
難しそうな問題は出題はされますが、できなくても合否に関係ない。
そんな学校もあります。
先に書いた「過去問企画」のとき、女子学院の算数の過去問攻略の手順で、
玉川聖学院や東横学園(現東京都市大等々力)の問題が出てきました。
難易度の割に「ここを出したい!」が明確な学校もあるのです。
ということはその志望校、受験校の最終形、実際の入試問題が
どこまで求めているか、ということがポイントになります。
高レベルの問題は出すけど、そこで差がつかない、なら
限られた時間を有効に使うべきなのです。
過去問攻略は一見受験生本人が合格レベルにまで達しているか
を測りたいがためにチャレンジするように思われていますが、
そんな単純なものではないと思います。
自分なら、そんな「本当の入試問題」をどのタイミングでやるか、
だけでも保護者(塾)が戦略的にならないといけないと思うのです。
だって、個別の応用問題を解いていたときに、間違って?
その志望校の出題を先に知ってしまっている、かもしれませんよ。
それは実力があるから解けたのではなく、
知っていたから解けたということではありませんか?
それを言い始めると今度は1都3県300校の各教科の出題を知っておけば、
どこを受けても怖くないだろう、という暴論になります。
たぶんそれ22歳になるころには、中学受験できるノウハウが
蓄積されていることでしょう。
間に合わないのが、中学受験。そこを間に合わせるのが中学受験。
ほかの受験も同じかもしれません。
その間に合わせる技術が過去問への取り組み方なのです。
過去問への取り組み方の各論は、塾の関係者の方々が本業でしょうから
偉そうに言える義理ではありませんが、
受験生の過去問対応力を知らずに「偏差値だけで語る」はナンセンスだと思います。
逆に偏差値が低くても最低限の過去問対応力がついていれば、
合格ラインに届きます。
このごくごく当たり前の話が常に欠落しているように思います。
ここまで来たけどまだ前段かな…。

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