2015-10-22 Thu
学校エピソードも補給しないといつか尽きるよなあ、と思いながら、まだまだその兆しはありません。
どこからでも入れる感じがしています。
そのぶん、カテゴリー分類は合流、分流が頻繁ですけど…。
ネタが20本、30本だと残りいくつ?となるんですが、
まあ、50本を超えれば、違う組み合わせで別の側面に光を当てることも
できるようです。書きながら学んでいます。
そういうわけで、まだまだあれも書きたい、これも書きたい。
今日は器だけでは…という話になります。
最近アクティブラーニング、という単語が徐々に地位を確立しています。
自ら進んで…という部分でしょうか。
そういう概念って耳新しいうちはいいんです。
そのうち、結局そういうことか、と解釈が定着すると、色あせていく。
カタカナにすればいいってもんじゃありません。
ここんとこのアクティブラーニングはタブレットとかwifiとかIT系が絡んできますが、
自分が思い出したのは校舎・教室というハードウェアに
「アクティブ」というコンセプトを込めた学校のことです。
その学校が校舎を新しくしたとき、従来のホームルーム教室という概念を
取り去り、ベースと呼ばれるロッカーエリアだけを確保して、
生徒たちは各専門教室に学びに行く、というスタイルをとりました。
大学をイメージしてもらえばいいでしょう。
自分で時間割を把握して、授業開始に間に合うように、自分のアタマで判断して教室移動を
して進んで学ぶ。常に次は何をすべきか、を意識におく。
果たしてその試み、は成功したでしょうか。
(その学校の)進路実績。
2010~2013年の4年間で早慶上智は3回、MARCHは3回、自己ベストを更新しました。
その時点では「来たか、なあ」
しかし続く14年、15年は更新がなく、国公立大の数値は07年の数値を超えられないまま。
受験者数は2006年は午後入試バブルで1000人を超える受験生を集めていましたが、
午後入試を廃止して受験者数が減少。2010年には200人台まで落ち込みました。
2012年には500人台まで回復しましたが、13年、14年は300人台。
つまり進路実績的には17年春にピンチが来る予測が立ちます。
となると立派なハコを作り、環境を整えたのに足りないものがあったということになるでしょう。
当時、他校にないこの試みに学校のヤル気をひしひしと感じたわけですが、
残酷にも時の流れは答えを出してしまいます。
そのときの説明会で聞いたのは
「ホームルーム教室がないということで、生徒はどこで昼食を摂りますか」
学校のAnswer:思い思い、気に入った場所で昼食を摂ります
「人気の場所とかは取り合いになりませんか」
学校のA:春~秋は屋外にもスペースを用意しているのでちゃんと場所はシェアされています。
「いつも決まった仲良しとだけ食べる、とか、お弁当を持ってこなかった生徒が売店で並んでいるうちに、友だちとはぐれたりとかありませんか?」
学校のA:そこまでは心配していないです。
なーんか、そういうとこに答えが隠れている気がするんですけど、
まあ推測にすぎませんが。
首都圏模試の偏差値が最新データ9月末で58の学校です。
高校募集もないですし、このクラスで地雷の前兆が出ているとは
普通は思いません。
その直後、このコンセプトに続いた学校が同じ県内にありましたね。
どうなったか。その話もまた今度したいと思います。

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