2017-12-28 Thu
学校の勉強って、将来何の役に立つんだろう…。誰でも一度は通る道なのではないでしょうか。
わが子がそう思ったときに、保護者としてどうリアクションすれば、
いいのでしょうか。
間違いなく道は分かれます。
スポーツにせよ、芸術にせよ、世界で通用する人材になるためには、
とりあえず英語は必須でしょう。
じゃあ、数学や歴史は将来社会に出たとき役に立たない?
保護者が実感としてそう思っていれば、
「つべこべ言わずに宿題を早くやりなさい」
などと言っても。子どもは見透かしてしまいます。
未知のことを学んで理解することの楽しさや、
その学ぶ手法や工夫、アプローチを身につけることこそが
将来役立つ、と保護者が実感していない場合は、
子どもは心の中で不本意だと思いながらも苦行に励むことになります。
いやだいやだと思っていると、身につくものも身につきません。
いつの時代も「東大出身者が書いた勉強法」みたいな企画は
成立しているようですが、そんな勉強法の本を読んで、東京大学に
見事合格した、なんて人はいったい何人いるんでしょうか。
まだまだ世間は東大=頭がいいというイメージで見ているようですが、
あくまでそれは多くの知識を蓄積し、それを瞬時に運用できる、といった
能力に対しての評価ではないかと思います。
このごろ東大現役クイズ王…みたいな番組が見かけますが、
キタシロが注目するのはその知識の絞り込みの手順です。
いわばヤマのかけ方、出題に対する読み。
知識勝負だけのクイズ番組では一般芸能人では
クイズ好きの東大生には歯が立ちませんから、
出題形式など巧みにバランスをとって、
エンタテイメントが成立しているなあ、と見ています。
ところで以前ここでも暗記のコツを書いたことがありますが、
面白いと思わなければ、丸暗記は長続きしないものです。
先日も大政奉還150年をとっかかりにした歴史番組を
見ていましたが、自分も受験生当時は、
尊王攘夷、公武合体みたいな単語をさっぱり理解せずに
丸暗記していたものだ、と改めて思いました。
長いことこの2つを「対立概念」だと思っていたほどです。
時代背景を理解していないばかりか、歴史用語の違いが
なかなか理解できないわけです。(笑)
大学は浅い知識でも通用する世界史で受験してましたが。
入試のための勉強はあくまで出題範囲で短期間インプットしておけば、
済む事柄ばかりのようですが、後々の人生で
なるほどそういうことだったのか、という場面は限りなく訪れます。
学校の勉強なんか将来の役に立たない、ではなく
将来何がどう役に立つのかわからない、であって、
中には役に立たない事柄もなくはない、ということかなと。
それってたまたま自分が大人になってその分野に足を踏み入れなかっただけ
ではないでしょうか。
恐いのはそうした保護者の価値観が子どもに「強制」されることのほうの
ような気がします。
その意味で中高一貫校では一般公立中よりは、多彩な出会いがあり、
視野を広げるチャンスが大きい、
とそういうことだと思います。
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