2015-10-08 Thu
1か月近く前、某共学校で不祥事が発覚しました。そのタイミングで「それ見たことか」というのは傷口に塩を塗り込むようで
ちょっとためらいました。
私学界にも芸能界同様二世問題は存在します。
でもネガティブなケースばかりではないように思うんですけど。
それに比べて「天下り」系の話のほうが印象が悪いと思ってます。
そういうのは単なるゴシップではなく、数多くのケースを業界で見ていくと、
「あのパターンだな」ということがわかります。
プロパーのスタッフを引き上げるまでのつなぎ役としての校長先生とか、ね。
これは今はもうその校名で存在していないかつての女子校ですが、
塾説明会に行ったとき、あまりにピンと来ませんでした。
都内の中堅女子校に埼玉県の進学校の校長先生を定年後につれてきて、
「そのノウハウを活かして伸ばす!」
という話でした。
何かウラの駆け引きがあるのかも?と言ったら
邪推に過ぎますでしょうか。
私学勢が教育委員会に恩を売る?
東京と埼玉でたすき掛け?
はは、自分は何を言っているのかな(笑)。
そういえば中学を併設していない都内の私立高校が、
都立高トップクラスの校長を定年後に連れてきたことがありましたねえ。
(自分の知らないケースなんて、山ほどあるでしょう)
その学校、労使問題でもめていたんですが、
それは片づけて去って行ったと記憶しています。
特進コースを作って、入試の成績優秀者を勧誘したら
「特進コースには行きたくない。部活を制限されるから」
と断った生徒がいたという、そんな学校でした。
公立トップ校の校長が私立に赴任しても、改革が進むどころか、
「私学人」の反感を買うケースは多いみたいです。
さて、都内の中学受験、男子校と女子校では女子のほうが
圧倒的に募集困難校が多い。
男子校のほうがまだ生徒募集がなんとかなっているわけですが、
そんななかで唯一中学在籍者数(3学年)が100人を切っている学校があります。
中1、中2は1クラスのみ。
なんとその学校の志願者数は15年春が318人、14年春が348人。
計算してみてくださいね。
高校ではまだ何とかなっているようですが、昨年校長先生に
お会いしたときに何とおっちゃっていたか。
「残り少ない自分の在任中に、野球部を甲子園出場が狙えるポジションまで強くする!」
そうおっしゃってました。
そりゃ、野球部を強くするのと、中学募集を盛り返す、はリンクしませんもの。
両方は無理ですよね。

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