2017-10-02 Mon
現役進学率の学校差。TOP100レベルの進学校で見た場合、
男子校の場合は、43%~75%(付属校の早稲田は除く)
女子校の場合は、71%~94%
共学校の場合は、63%~90%
というレンジでした。
どう見ても男子校の学校差が大きいことがおわかりいただけるかと思います。
共学校の場合は、男子女子それぞれの推移が集計できていないため、各校を一律に
男女同数として一般的な男女差を15%前後として比較するのがよいかもしれません。
(つまり共学校男子=学校値-8%、共学校女子=学校値+8%)
男子が多い共学校では低く、女子が多い共学校では高く出るケースが多く、
女子の高い現役進学率に男子が影響される、もしくはその逆というケースも
見られるようです。
とりあえず、ご覧の通り、な共学校の現役進学率、前回の記事では
千葉の共学校の現役進学率が低いと触れましたが、これは男女の人数差に
よるところが大きいようです。特に渋谷教育学園幕張は男女比が2:1です。
現役進学率が高いところでは山手学院が目立ちますが、2017年は90%を
割り込みました。それでも男女差を考えると驚異的な数字ですが、逆に
国公立+早慶上智への志望者が増加するにつれて、この数字をキープするのは
難しくなるはずです。つづく順天も高い現役進学率で、2017年実績では共学校中
トップですが、高入生の比率が多いことを考えると、まだまだ
現役でMARCH合格を理想として追いかけているように見えます。
ただそのMARCH実績も2年連続ダウンというのは気がかりな材料です。
共学校全体としては21校中、高校募集をしている学校が16校と多く、
共学校に限っては、必強気受験をしたから現役進学率が下がるとは言い切れない
ようにも思えます。高校募集をしていない5校のうち、神奈川大学附属、
森村学園、渋谷教育学園渋谷は前年に比べて現役進学率がダウン。
森村学園、渋谷教育学園渋谷は男子よりも女子が多い学校だけに、
高校募集の有無が現役進学率と関連性があることがわかるように
思います。
成蹊は2割強が推薦進学するにもかかわらず、平均値は7割ちょっと。
男子校の早稲田(内部進学5割)が平均値8割だったことと
比較すると付属校の現役進学率のイメージとはちょっと違うようです。
なお、前回、表組から抜けている学校、茨城県の茗溪学園が抜けていました。
データ蓄積がないと勘違いしていただけでした。追加訂正してあります。
渋谷教育学園幕張の2012年はデータ非公表。開智は一部が中高一貫部と
高校部混合のデータになっていたので除外しました。中高一貫部のみの
データだけを取り出すと73~83%のレンジです。
↓一覧表再掲

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