2017-09-20 Wed
相対的に強気の受験をした結果はどうしてわかるか、といえば現役進学率の変化です。
高い現役進学率で優秀な進路実績を出し続けても、
低い現役進学率で優秀な進路実績を出し続けても、
それはそれぞれの学校のスタイル・校風だと言えます。
現役進学率が上昇し、進路実績が伸びる。
ということはその学年が特に優秀だったのかもしれません。
現役進学率が下降し、進路実績もともに下降する。
これはよくあることで、翌年は浪人生がよく頑張って、
数字が戻ることもよくあります。
さて案の定
7年間推移の直近の上昇下降が△▼となっている27校のうち、
19校は現役進学率がダウンしています。
これは予想通り。思ったような合格が得られず、
再挑戦組にまわった卒業生が前年より増えたということです。
ダウン幅は
桐蔭中等教育が12ポイント、渋谷教育学園渋谷、成城が8ポイント、
女子学院が6ポイント。
桐蔭中等教育は12ポイントダウンの41%で過去最低の
数字になりましたが、他の3校はそこまでの落ち込みではなく、
次年度の巻き返し、地力の発揮に期待したいといったところではないかと
思うわけです。
さすがに現役進学率が50%を切ると、二浪の確率が高まると同時に、
二浪を防ぐための不本意進学が匂ってきます。
さもなければ、現役受験でいかに自分の実力が別にして理想を
追い求めている受検生が多いか、ということにもなります。
このあたりは何とも言えませんが、現役進学率が低めでも、
過年度生も含めた実績が優秀かつ安定しているのなら、それが
あくまでもその学校のスタイルということで許される範囲だと思うわけです。
さて問題は、現役進学率が上昇したにもかかわらず、難関大合格比率が
伸びていないケースと、まず現役進学率が低迷していて、進路実績も
停滞しているケースだと言えるでしょう。
前記とは逆に△▼となっている学校で
現役進学率が改善されたのは鎌倉学園の15ポイント。
2015年、2016年と2年連続で50%を割っていましたが、
2017年は62%まで回復しました。
同じように芝、大妻多摩が6ポイント、世田谷学園が5ポイント、
現役進学率が改善されましたが、△▼となっているわけです。
つまり(浪人生が頑張った)+(ことしはよくできる学年だった)
に直結しなかったことがわかるのです。
同じ△▼でも明暗が分かれると見ます。
詳細はまた次回。
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