2017-08-30 Wed
「偏差値を作る」果たしてそんなことができるものでしょうか?
断言することはできませんが、
競争倍率が低く、不合格者の少ない学校では
結果偏差値が「消える」「存在しない」ことを考えれば、
不合格者をたくさん出す、ことで合否のラインが明確になり、
偏差値は上がるのではないでしょうか。
ふつうに考えれば、受験者数も多くないのに、不合格者をたくさん出すことは
理にかないません。
前日の結果偏差値の最高と最低を思い出してください。
>八王子学園八王子
最高55=2/1PM東大医進(前年比+1)…ほかは結果偏差値算出されず
>安田学園
最高63=2/1先進特待(前年比+6)、最低47=一般2/3(前年比-2)
残念ながら特待狙いの受験生は合格しても、入学率は期待できません。
ただし、特待合格はできなくても、一般(クラス)合格というスタイルを
とるなら、特待入試の偏差値を下げずに、ある程度は入学者を確保できます。
そうなった場合、特待合格者と一般合格者の学力差が大きくなる
懸念が発生します。
言い過ぎを承知で言うなら
上記の2校の場合は、東大合格の可能性のある生徒を若干名確保できる
反面、MARCH合格に達しない生徒も相当数覚悟しなければなりません。
全体レベルを一気に引き上げることは難しくても、目玉を造って、
7年後の募集につなげていくことは可能でしょう。
当然ですがこの両校を視野に入れている受験数は一定数で、
後半日程になるほど受験者は減少します。
前半日程で徐々に合格していきます。
ここで首都圏模試センターの偏差値を競争倍率と併記してみましょう。
八王子学園八王子の場合は、2/1PM東大医進が男子3.8倍、女子8.3倍で
偏差値はどちらも55。男女の倍率差は結果偏差値に反映していません。
そして3回の東大医進の受験者数は、200、113、50と徐々に減少しています。
四谷大塚、日能研も参照してみましたが、日能研は男女同値、四谷は
女子が+1で倍率ほど難易度に差はついていない様子です。
安田学園の場合は、2/1AM先進特待は男子4.4倍、女子4.1倍で偏差値は
それぞれ63、62。2/2PM先進特待は男子4.8倍、女子3.2倍で偏差値は
どちらも62です。
3回の先進特待の受験者数は、384、164、111とこれも徐々に減って
いますから、一定のラインで合否が分かれたと見ることができます。
ところが、開智日本橋と三田国際は後半日程になっても、
さほど受験生が減らないという不思議な現象が発生しているのです。
開智日本橋は2/4に152名の受験生を集めています。
これでも多いと思いますが、三田国際に至っては2/4PM入試に
408名の受験生が参加しています。
これは受かるまで受け続ける志望度の高い受験生がいる一方で、
日程的に競合する学校が減ったために受験する併願者が
増える現象と見ることができるでしょう。
例えば広尾学園の入試日程は2/1AM、2/1PM、2/2PM、2/5の4回。
三田国際は2/1AM、2/1PM、2/2PM、2/3PM、2/4PMの5回ですから
最後の2回は競合していないわけです。
この続きは次回で。
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