2017-08-21 Mon
共学の進学校、前身が女子校であれ、新設校であれ、新しい学校で実績を残すということで、両者に差はないでしょう。
もし前身が女子校なら、伝統のDNAをどの程度尊重しつつ、
どれだけ大胆に生まれ変わるか、ということだと思います。
女子校の共学化で進学校として成功した学校が少ないのと対照的に
高校募集のみの共学校の中学新設は、求められる変化の度合いは
小さく、まずまずの実績をあげているようにも見えます。
あと分岐点は従来の高校募集生に対しても進学校化を打ち出すのか、
中高一貫生が特進クラスの役割を担い、進路実績を牽引していくのか、です。
前回の記事で、中学新設後実績を伸ばした学校を5校ピックアップしましたが、
このほかに2016、2017年に中高一貫1期生を輩出した学校が3校
ありますから、きょうはその数値も見てみます。
●昌平(埼玉)
2016年=4.9%、5.9%、22.3%
2017年=4.4%、4.0%、22.6%
●千葉明徳
2017年(初年度)=3.2%、5.6%、16.5%
●二松学舎大柏
2017年(初年度)=2.1%、1.5%、18.5%
3校とも一貫生の比率はわずかです。
もっとも一貫生の比率が高い二松学舎柏でも2割程度。
ほかの2校は一貫生比率が1割強。
青稜の初年度(2002)が2.2%、2.5%、18.3%でしたから
これだけからは何とも言えませんが、
今後TOP100レベルまで上昇するのは簡単なことではないでしょう。
2017年に一貫1期生を送り出した2校は、一貫生比率が低いにも
かかわらずMARCH実績の数字が2倍以上に伸長しましたから、
1期生の健闘は疑いのないところではあります。
もちろん学校が今後一貫生と高入生の比率をどう考えているかによって
違うでしょうが、一貫生と高入生に大きな隔たりがあるうちは、
せっかくの一貫生の頑張りが正当に評価されないということにもつながります。
東京農大第一や大宮開成の例を見てもわかるように、
中高一貫1期生卒業時点で早慶上智10%に達している学校は
その後の加速にも期待ができるでしょう。
そして実際には早慶上智<MARCHでその比率が開けば開くほど、
上位層が伸び悩んでいることになりますから、
いかに初速から足踏みせずに積み上げていくかこそが、
共学化成功、中学開設成功のカギと言えるわけです。
■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
独自ドメインブログ・こことは別内容→中学受験DEEP-INSIDE 2016-17
最新の2010-2016難関大合格実績推移TOP100ランキング記事はこちら(有料コンテンツ)
コンテンツを整理して利用しやすい環境を整備中です!応援クリックもよろしくお願いします!

にほんブログ村
- 関連記事
スポンサーサイト