2017-08-10 Thu
昨日の記事を書く過程で城北埼玉の学校サイトを見ていて気になることがありました。
高校募集要項に募集定員280名とあるのです。
そして「ただし内部進学者を含む」とあります。
各年度の内部進学者数は予め予測がたちますから
その年度は何名高校募集をするか明記することは可能だと
思うのですが、年度によって流動することは印象が悪いと
思うのか、高校の学年定員だけを表記しています。
数字だけで判断すると2018年度の内部進学者は約140名の予定
ですから高校募集も同数の140名という可能性があります。
2015年以降(卒業生に占める)高入生比率は
26.7%、28.9%、33.5%と上昇していて
2018年卒業生では40%を超える見込みです。
徐々に一貫生・高入生のバランスが変わってきています。
進路実績の低迷の主要因が高入生であるなら、
単なる人数確保では実績下降にブレーキがかからないことは
容易に推測できます。
さらに言うなら2019年度の内部進学者数は前年より減少する
見込みですから、クラス編成やカリキュラムにも影響が出ることは
必至です。
高校入試では高い出願条件を満たしているとはいえ、
第一志望の公立不合格者が確約制度で入学しているわけで、
他の私立高に対してもしっかり優位を保たなければ、
思うように高入生を集めることはできないはずです。
学校サイトのこんな微細な内容からも
悪循環が透けて見えるようです。
それにしても進路実績&生徒募集が不調な各学校の
サイトを見ていくと、さもありなんというケースが
目立ちます。
このブログもこのところは
ほぼ進学校TOP100とその予備軍
という限られた範囲で語っていますから、
まだ巻き返せるレベルと思える学校も多いように
思うのですが、だんだんそれも見極めが甘いような
気がしてきました。
明日はこの流れで現時点で最新進路実績未更新の
ある共学校と女子校について続けます。
■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
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