2017-07-25 Tue
高校募集の有無と中高募集のバランスを見たときにその学校がどういったスタイルを目指しているのかという
ことがわかります。
中高でそれぞれで募集をして、一貫生も高入生も実力が拮抗している
のは確かに理想像ですが、流動する情勢のなかで、
双方を均等に伸ばすのは至難の業です。
総合値が拮抗していても、高入生はMARCHで高く、
一貫生は国公立・早慶上智で高いというのはよくあるケースです。
そうした場合に高校でのクラス編成をどうするか、に
その学校の中高一貫教育に対するこだわりの姿勢があらわれます。
シンプルに言えば、一貫生と高入生を混合クラスにするかどうか。
高1時点で学力拮抗がはっきりしていれば、いきなり混合でも
かまわないでしょう。
ただし、それは授業の進度が同じ場合に限ります。
中学で少しでも高校の先取りをしているような場合では、
高入生は入学直後からいきなりついていけないリスクが生じてしまいます。
一貫生・高入生を混合する学校でも最低1年間は進度の調整を
するケースが多いようです。
混合のメリットとしては、3年前に入試のストレスと決別している
一貫生に、入試と言う競争を潜り抜けてきた高入生が良い意味でも
刺激を与えるということが言われます。
しかしながら、これも学力が拮抗していなければ、一貫生には刺激として
作用しません。
高校でのクラス編成のスタイルはそれぞれの学校の事情で
実に多岐にわたります。
わかりにくいとは思いますが言葉で表すと以下のようになります。
●高1からすべて混合する
●3年間まったく混合しない
●高2からすべて混合する
●高3からすべて混合する
●高1から一部を混合する
●高2から一部を混合する
●高3から一部を混合する
どの場合も、そのスタイルで最大限の成果が残せているかどうか
が重要です。
ここまでのブログ記事でもわかるように、
学校の募集事情には経年変化が起こります。
ですから高校でのクラス編成も固定ではありません。
実状にあわせて臨機応変に変えていくべきでしょう。
もし進路実績そのものに強い関心がないのであれば、
内的変化も起こりにくい学校ということになります。
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