2017-07-19 Wed
進路実績が決して好調とはいえない学校でも、みんな大学受験頑張っています。結果が伴うかどうかは別として
受験生はみんな努力しているはずです。
そんなベストをつくす受験生を否定するつもりはありません。
それでも学校としては常に最高の結果になるように
日頃の授業&カリキュラムの充実と、進路指導を尽くすことが重要です。
たとえ受験生が努力していても、難関大合格者が徐々に減っていき、
それが生徒募集にも影響してくるのであれば、
学校としては何らかの改善を図らねばならないはずです。
とはいえ、そんな苦境と施策について正直に
学校サイトで発信するわけには
いかないのでしょうが、受け取りようによっては
本校は大学受験に特化したガリ勉の進学校ではありません、
という主張に聞こえる場合もあります。
さてきょうは神奈川の共学校・湘南学園を取り上げます。
前回の暁星もそうでしたが、
湘南学園も高校募集がなく、系列小出身者が半数近くを占める
学校です。
高校募集がなく系列小のある共学校は非常に少なく、
同タイプは県内の森村学園だけです。
入試は4回のうち初回が2/1で午後入試。
2010年度入試までは3回入試で総受験者数が372名まで落ち込みましたが
翌年の午後入試導入以降受験者数は盛り返し、2013年には1217名まで
伸ばしました。
しかしそれ以降はゆるやかに4年連続で減少し、2017年は785名。
内訳を見ると午後入試への依存度が極端に高いとは言えないようです。
進路実績の推移は2012年が国公立・早慶上智・MARCHといずれも
突出して高かったことを除けば、それぞれのセカンドベストが
国公立大が2015年、早慶上智が2002年、MARCHが2004年。
2017年実績は早慶上智が過去20年で最低、MARCH実績は前年につづいて
過去20年の最低から2番めの数字でした。
17年の卒業生と言えば、11年から実施した初めての午後入試受験生を
含む学年です。
それにしては失速の度合いが極端すぎます。
ちなみに現役進学率は70%台前半で共学校としては高いほうではありません。
一般的に系列小のある学校は内進生と中入生の学力差が目立つケースが
多いようです。
系列小出身者が学年の半数を超える上位進学校は、
暁星、白百合学園、清泉女学院、湘南白百合学園、森村学園などの
名前が上がりますが、いずれも高校募集がなく進路実績の上下動が
激しい学校が多く見られます。
■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
独自ドメインブログ・こことは別内容→中学受験DEEP-INSIDE 2016-17
最新の2010-2016難関大合格実績推移TOP100ランキング記事はこちら(有料コンテンツ)
コンテンツを整理して利用しやすい環境を整備中です!応援クリックもよろしくお願いします!

にほんブログ村
- 関連記事
-
- 一貫生と高入生、混合する、しない (2017/07/25)
- 高入生を伸ばせる学校は一貫生も伸ばせる (2017/07/24)
- 中高募集のバランス…わずかの差が数年で大差になった例 (2017/07/21)
- 伝統校の大いなる苦悩(35校め) (2017/07/20)
- 進路実績を伸ばすのも生徒たち自身のため(34校め) (2017/07/19)
- 完全中高一貫で学力差が気になる場合(33校め) (2017/07/18)
- vs高入生…中高一貫生のアドバンテージ (2017/07/17)
- その学校を「中学で」受験する理由 (2017/07/16)
- 一貫生、高入生どちらを先に伸ばす?(32校め) (2017/07/14)
スポンサーサイト