2017-07-11 Tue
学校別の進路実績フォーカス、これで30校めになります。何度も何度も書いていますが、ここ2年で難関私大が伸び悩み、
実績が減速している学校が実に多いわけですが、
それでも前年比で総合値が上昇している学校は
上位100校中21校。
すべての学校がダウンではありません。
この一連の記事を書き始めた5月の時点では
まだまだ学校発表が出揃わなかったため、
一部の学校では週刊誌等に掲載された速報値を
仮の値として入力していましたが、
学校発表値で早慶上智の数字が平均して2割前後
上昇したため、難関私大伸び悩みの印象は若干ですが
緩和されました。
まあそれにしても7月上旬の時点で学校サイトに
進路実績を掲載していない学校は
進路指導に対する熱意はかなり薄いですね。
トップ100前後の学校にもまだ数校残っているようです。
さて、前年比プラスは100分の21でしたが、
さすがに自己ベストとなるとかなり寂しい状況は
変わりありません。
厳密には7年間中、順位が1位の学校の数は
国公立大10校、早慶上智10校、MARCH5校。
MARCHのベスト更新激減というのが
2017年の特徴です。
そして3カテゴリーすべてでベストという学校はゼロ、
私立では洗足学園がただ1校、国公立+早慶上智
の2カテゴリーでベストをマークしたのみです。
(都立大泉、三鷹、南多摩は一貫生データが2年分しか
ないためここでは除外します)
こういった情勢の中でも例外的なパフォーマンスを
示す学校が散見できることを強調しておきたいと思います。
途中が長くなりました。30校めは
「着実な実績ランキング」の時点では学校発表が確認できなかった
東京の共学校・青稜です。
すでに紹介している逗子開成や浦和明の星女子より
わずかに上位の数値が出ています。
7年間の実績推移では青稜は
2012年に3カテゴリーすべてでベストを更新。
それ以降は5年間で延べ3回のベスト更新を
果たしていますが、ここ2年は実績がやや減速ぎみです。
2017年の卒業者数は437名。
年度によってバラツキはありますが
これは過去最大の学年規模でした。
そのため合格者の実人数では実績の伸びを把握しにくい
典型例だと思います。
7年間の順位では4↑=6↓=5↓となり、
2007-2009年あたりの数字と比較すれば
格段の差がありますが、ここのところは伸びの鈍りが
気にかかります。
品川区という学校のロケーションが影響して
神奈川からの高入生が多く、進路実績も
そこにやや依存している印象です。
本来であれば中高一貫生が
国公立大+早慶上智をもっと底上げしてくれる
はずなのですが…。
高校でのクラス編成は高2で文系理系に
分かれて一貫生・高入生が混合するスタイル。
2018年に卒業する学年も全体の6割強が
高入生ですから、大きな反発は期待できないかもしれません。
そういった各校の特色も
推移を見極めるうえでは重要ではないでしょうか。
ここまで上昇してきましたが
トップ80の壁を破れないでいる学校と見ます。
■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
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