2015-10-02 Fri
9月の中旬に付属校関連の記事を4本続けたのですが、かなり不人気でした。東京都市大付属、東京農大第一、帝京大学、神奈川大学附属などの
みかけの付属校(準付属校、半付属校とか言いますが…)の
進路実績は誤解されているのでは?と
「基礎知識」レベルの話をしたつもりだったのですが、話が遠くてうまく伝わらなかったようです。
「付属だけど進学校」という学校だけを取り出したほうがわかりやすかったでしょうか。
どうも「地雷な学校を匂わせる」ほうに意識が行っちゃうんですよね。
確かに伝統の付属校は早慶を除いて、人気はちょっと下降気味です。
それはまさに各進学校(付属校ではない学校群)がMARCH実績伸長は当たり前という中で
中学から大学の付属に入れる意味が薄れているからです。
MARCHクラスの付属校を目指して、結果として早慶上智、国公立大に進学する可能性が
ほとんどないとすると、もったいないと考える保護者も多いのでしょう。
例の総合ランキング算出手法で国公立大20%→早慶上智40%→MARCH80%の学校があるとすれば、
現役進学率が80%の共学校と仮定しますと、MARCH以上の難関大学への
実際の進学比率は16%+16%+24%=56%ってな感じでしょうから、
明治大学に高確率で内部推薦進学が可能な明大中野八王子が明治大学へ78%進学とするなら、
早慶上智以上に進学する可能性を断念する代わりに、確実に明治大学へ進学できる可能性を
高めていることにはなります。
とはいっても明大中野八王子と穎明館をどっちを第一志望にしようか
悩むとは思えませんから、実際に付属校vs進学校で迷うケースは少ないのでしょう。
(だからこれら付属校の記事が不人気?)
でもでも最後に付け加えておきたいのは
A:第一志望=早稲田系の付属、第二志望=明大系の付属
B:第一志望=慶應系の付属、第二志望=青山学院、第三志望=立教系の付属
という流れは王道なのですが、
これに強引にAなら法政系の付属、Bなら学習院(学習院女子)を組み合わせる併願が多いことです。
全部の志望校を付属で固めたい!という考え方。
言い換えると早慶の付属にこだわっちゃうと、転換が効かないってことでしょうか。
孤立した超ブランド校は志望の変更が効かない怖さがあります。
(そこで失敗のリスクを最小限にして保険をかけることが、果たして本人のためなのかなあ…異論はあるでしょうが)
(それが考え抜いた結果なら、全然かまいません)
それもまた「覚悟」の一面でもあるわけです。

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