2017-06-02 Fri
前回の更新、MARCH難化という内容で書きましたが、あとから、ちょっと雑だな、と思いました。
何事にもよくあるパターンですが、ジャンルやカテゴリーで
くくって俯瞰するのも意味があるのですが、
さらに細部にわたって検証した結果、確信を持たなければ
いけないと思うわけです。
MARCH難化→明治、青学、立教、中央、法政の
すべてが均等に難化したとは考えにくいですからね。
残念ながら大学が発表した全学部の合格者数を前年と
比較することはいまできないので、
1都3県の私立中高一貫校でMARCH実績の平均値が高い60校ほどを
抽出してMARCHの合格内訳(大学発表の一般合格者数)を
比較してみました。
こんな感じになりました。
まずは構成比。
2016年春。
明治34.2%、青学11.4%、立教19.1%、中央15.7%、法政19.6%
2017年春。
明治34.5%、青学11.0%、立教16.9%、中央17.6%、法政20.0%
合格発表数、明治大学が5大学の中では最多。
青山学院大学が最少。
これは変わりませんが、それ以外は数字が動いています。
実人数で比較すると、
明治90.5%
青学86.2%
立教79.1%
中央100.6%
法政91.6%
中央大学は前年並ですが、立教大学は2割も合格者が減っています。
それ以外の3大学も1割前後の減。
一般入試以外のさまざまな入試形式があるにせよ、
合格者数がこれだけ絞り込まれては、学校としても
なかなか自己ベストも出ないわけです。
というか、これまでがバブルだったということなのかもしれません。
確か、1都3県ベスト30クラスの学校では、MARCH合格→進学の
比率は10%そこそこでしたから、大学としてもかなり多めに
合格発表していたわけですね。
そして以前にもこれは分析したことですが、
MARCHとひとくちに言っても、
各校の合格者の比率は全体の構成比どおりではありません。
志望大学の好みは男子校・女子校、ミッションスクール・仏教校、
そして所在地にも左右されるわけですが、
トータルで全体の3分の1を占める明治大学が
MARCH5大学の中で最多「でない」学校も
あります。
今回サンプルとして抽出した61校中、
MARCH5大学で17年の合格者で最多なのは、
明治42校
青学1校
立教8校
中央3校
法政8校
(同数1位含む)
という内訳になります。
となると、2017年春の結果は
立教大学志望者の多い女子校に大きな影響が
あったことが容易に想像できるわけです。
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