2017-05-29 Mon
現役進学率が低い男子校は、難関大学進学のモチベーションばかりが先行しているような気がしますが、そのいっぽうで、現役進学率が
高い学校に対しては、もう少し高い目標設定でもイケるのでは?
と思うこともあります。
現役進学率が突出して高い学校といえば、代表的なのは
埼玉県の女子校・淑徳与野です。
女子校ではトップクラスでもときに現役進学率が90%を超える
ケースがありますが、淑徳与野の場合は、この平均値が94%前後を
マークしています。驚異的な数字です。
ただし、国公立大合格率が10%を超えたのは過去に2回しかなく、
私立大志向がはっきりしている学校です。
早慶上智で見ると大学発表の一般入試合格者数が55名なのに対し、
学校発表は84名。MARCHの場合は大学発表の一般入試合格者数が
191名なのに対し、学校発表は215名。
特にMARCHに関しては浪人生が学校に報告しない?男子校とは違い、
学校発表数が少なくなることはなく、逆に増えています。
指定校推薦枠なども最大限活用されていることがわかります。
それだけ学校として現役進学を後押ししているわけです。
これが同じ埼玉でも浦和明の星女子の場合は志向がかなり違います。
現役進学率は80%台前半で淑徳与野よりも10%前後低い代わりに
国公立大合格の比率は9年連続で20%を超えています。
早慶上智合格者は大学発表の一般入試合格者数が96名なのに対し、
学校発表は116名。MARCHの場合は大学発表の一般入試合格者数が
135名なのに対し、学校発表は133名とここでも
淑徳与野とは違う傾向を示します。
同じ埼玉の人気女子校でも進学カラーが大きく異なるわけです。
これは高校募集のない浦和明の星と高校募集主体
(ただし中高一貫生と高入生は別クラス)の淑徳与野の
違いとも言えるかもしれません。
首都圏模試センターの2017結果偏差値(80%)では、
浦和明の星が74、淑徳与野が67ですが、
国公立20大+早慶上智+MARCHの合格実績は
浦和明の星は淑徳与野のほぼ2倍。
特に中学入試の視点から見た場合、
たかが現役進学率10%の差と考えると、淑徳与野は
そこまで現役進学にこだわらなくても伸ばせるのでは…
という気もしてくるわけです。
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