2017-05-28 Sun
あくまでも個人の意見ですが、男子校の場合、現役進学率に差がありすぎます。
女子校の場合は、難関国立大学や医学部を志望する比率が高い
桜蔭などは現役進学率が70%前後と低いですが、
そこにあまりこだわらない学校は90%前後の高率になります。
しかし男子校の場合は50%を切る学校もあれば、70%を超える学校もあり、
それが進路実績の内容とリンクしているとはいえません。
例えば聖光学院などは現役進学率が安定して70%を超えていますが、
国公立大も早慶上智もトップクラスの合格数です。
つまり男子校の場合は、進路実績よりも校風を選択する傾向が
強いというように受け取れます。さもなくば偏差値だけの判断
なのかもしれません。
東京大学合格者数で日本一を継続している開成の場合、現役進学率は
どうなのでしょうか。
学校はサイトにそのデータを発表していませんが、東大に限定すると
現役合格者のほうが常に多いようです。
現役進学率を50%台を仮定するなら、現役合格に失敗すると合格率は
下がるということを意味します。
もちろん個人差があるでしょうから、これはなんとも言えませんが、
まずは高い目標を掲げるのを否定しないとしても、達成へのアプローチ手法は
ある程度は確立されているべきで。「気合」ですませる筋合いのものでは
ありません。キタシロ自身も似た経験をしているのでよくわかります(笑)。
合格力の不足を自力で補う教育方針は良いのですが、それが結果として
現役進学率が上がらない、MARCH実績を過年度生が稼ぐ…という
図式になるようです。
東京・神奈川の私立男子校で17年春、早慶の(一般入試)合格者で
現役率がいずれも5割を切るのは、麻布、開成、桐朋、栄光学園と
わずかに4校。
自ら高い目標を設定することは大切ですが、ついつい周囲に流されて
しまうのも人間の特性です。
進路実績の数字だけでなく、学校が進路指導として、いったい
どんな大学選びを生徒に提案しているか、
知りたくなるところではあります。
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