2017-05-27 Sat
進路実績の入力・分析…一気に集中して作業をしたほうが当然ですが効率はいい。
でも各校の発表はそれぞれのタイミングですから、
そんなに都合よくはいきません。
何を言いたいかというなら、100校のインプットを2時間で行うより、
20校ずつ5回に分けて1時間ずつ5時間作業したほうが、
それぞれのデータが印象に残る確率が高まるということです。
進路実績の傾向は変化する場合もあれば、不変の場合もあるようで、
きょうは「変わらない」が長所でもあるかわり、
逆に短所でもある実例です。
大学受験…あと一歩のところで志望大学に届かない。
この「届かない」はなかなか数字に表れません。
現役進学率が高くてMARCH実績が高い。
もう少しで早慶上智や国公立大にも手が届きそうだけれど、
浪人する気はない。
これはひとつの価値観であり考え方です。
その一方で、現役進学率よりも「難関大」へのモチベーション重視
という場合もあります。
実力以上に背伸びをしているととらえることも可能かもしれません。
背景にそこで何を学びたいか、
しっかりイメージできていて難関大志望なら、あとは頑張るだけです。
ここに男子校のデータが2校ぶんあります。
とても似ています。
平均すると50%そこそこと50%台前半。
男子校としてもやや低めの部類。
最初の学校は早慶上智の合格者が204名。一般入試合格者は172名。
次の学校は早慶上智の合格者が94名。一般入試合格者は83名。
全体の1割以上が推薦入試などの合格者。
MARCH実績を見てみると、
最初の学校は一般入試合格者は266名。学校発表は218名。
次の学校は一般入試合格者73名。学校発表は55名。
学校発表数は大学発表の2割減。
これは先にも書いたように過年度生依存の結末でしょう。
合格しても進学意思のない過年度生の合格数は
学校発表データには反映しません。
合格→進学率で言うならどちらの男子校もMARCHは10%台だと
思いますが、これらは過去から不変の傾向のようです。
難関私大の現役合格率が低い、または国公立大第一志望で
進学意思のない私大は現役では受験しない。
結果的に難関私大合格者に占める過年度生の比率が高い。
現役進学率は伸びない。
そして現浪を区分しない進路実績の推移は
決して伸びているとはいえない。
そして「進路実績がすべてじゃない」という反論も
登場します。
最初の男子校は桐朋、次の学校は暁星。
伝統校の中高一貫教育に大きな魅力を感じて受験をするのは
それは受験する側の自由です。
しかし、桐朋は入試回数を2回に増やし、2014年と比較すると
総受験者数は2.6倍。暁星は2月3日の1回入試で、
1日2日に他の学校を受験できます。
受けるならあくまでも第一志望で。
偏差値表だけの判断では見えてこない側面ではないでしょうか。
■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
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