2017-05-06 Sat
いわゆる御三家クラスの学校は別にして、私立難関大の合格→進学率は思いのほか低いと思います。
もちろんひとりで何校も合格しているわけで。
場合によっては同じ大学の違う学部で合格してカウントされている場合も
あるでしょう。
早慶上智で言えば合格者数÷卒業者数が1.0つまり
100%を超えている学校も何校か見かけますが、
複数の難関私大学部に合格しても国立大学に進学するとすれば、
合格→進学率は30%程度に落ち着くのかもしれません。
そしてトップ進学校といえども、すべての生徒が国立大・難関私大へ
進学しているわけではありません。
その部分の多様な進路にも注目すべきでしょう。
さてきょうはMARCHの合格→進学率にふれようと思います。
早慶上智では感じませんが、MARCHの場合は東京生の場合、
自宅通学を前提に大学を選んでいるため、高校の所在地によって
若干の偏りが見られます。中央大は特に人気に地域差があるようです。
ただ看板学部の法学部は人気があり、トータルの進学率では
その差は目立たなくなっています。
前記事同様、以下の16校をピックアップしています。
鴎友学園女子、桜蔭、大妻、共立女子、女子学院、
品川女子学院、東洋英和女子学院、淑徳与野、海城、攻玉社、
芝、高輪、本郷、逗子開成、東邦大学付属東邦、栄東。
MARCH5大学の合格→進学の範囲は
6.1%~31.3%
鴎友、桜蔭、女子学院、海城では10%を割っています。
中央大を除き、明治、青学、立教、法政については
合格しても進学者ゼロ、というケースがあるので、
最高値だけを紹介すると、
明治→42.9%
青学→48.4%
立教→24.1%
中央→57.1%
法政→22.7%
わずか16校のサンプルで単年の結果では、
ばらつきが大きいとは思うのですが、
立教、そして青学で進学率が低い学校が多かったように
思います。
ただこの2大学は男子より女子に人気のある大学であることも
確かなのでその傾向も加味する必要がありますね。
女子であっても国公立志望がどれだけ強いかによって、
難関私大の「進学率」は大きく違います。
あくまでざっくりした言い方になりますが、
現役合格を第一に考えてMARCHを重視するか、
あくまで国公立=早慶上智のラインを何とか現役で突破しようと
するかで学校ごとの進路傾向に差が出ているように思います。
もちろん国公立ならどこでもいいわけではないですが、
17春実績で数字が伸び悩む学校が多い原因としては
そこにジレンマが存在しているような印象を受けました。
■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
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