2017-04-17 Mon
現実として中学受験において、先に志望校が決まっていてその志望校にあわせて塾を選ぶ…ということはあまりないのかもしれません。
この中学に入るなら、この塾が強い!
という情報があまり活用されない理由はそこでしょう。
どんな中学でも強い。難関中にまんべんなく強い。
そんな塾があれば、ただただ人気になるのは当然のことでしょう。
各塾は入試が終わると自サイトで合格状況を速報していますが、
合格者数は公表されても、合格率はわかりません。
合格者の絶対数が伸びるのと、ベースの在籍者数が増えるのと
当然関連はあるわけなのですが。
とりあえずサピックス1強であると書きましたが、
サピックス1人勝ちかというと、ほんとうは中学受験の市場全体を
俯瞰しないとそこまでは言えない気がします。
塾産業全体における中学受験の立ち位置の問題です。
さて、前置きはこのぐらいにして、
まずはいつも当ブログで7年間推移グラフなどでランキング化している
進学校への合格者数を塾別に見ていきたいと思います。
まずは国立・公立中高一貫校も含むトップ30、次に国立・公立中高一貫校も含む
トップ50、そして国立・公立中高一貫を含まない私立の上位80校のうち、
合格者1位を獲得した学校の数は塾別にこうなります。
●トップ30→サピックス23校、日能研7校、
●トップ50→サピックス30校、日能研17校、その他3校
●私立進学校トップ80→サピックス33校、日能研42校、その他5校
「傾向」が顕著ですね。
これが早慶+MARCHの付属校の実績だと
→サピックス6校、日能研4校、早稲田アカデミー5校
とこうなるわけです。
補欠合格、繰り上げ合格、その他の理由で
各塾の発表する合格者数合計が学校側の発表する合格者数を
上回るケースがあることを踏まえて、
塾の合格者数が全合格者数の占有率50%を上回る例は以下の通り。
青山学院、桜蔭、海城、開成、慶應中等部、駒場東邦、
渋谷教育学園渋谷、白百合学園、筑波大附属、筑波大附属駒場、
広尾学園、立教女学院、早大学院、
栄光学園、慶應普通部、湘南白百合学園、聖光学院。
17校のうち湘南白百合だけが日能研の実績で
あとの16校はすべてサピックスがマークした実績になります。
なかでも筑波大附属、筑波大附属駒場の2校は
占有率が70%を超えています。
2位塾の3倍近い合格者を出している学校さえあります。
■学校別・最新進路実績推移の一覧・リンク集はこちらから↓
【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
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