2017-04-14 Fri
昨日紹介した、武蔵、早稲田実業、早稲田、早大学院、開成、桜蔭…この6校だけを取り出して論じようとすると、
難関中に強い塾はサピックス・早稲田アカデミーが拮抗、これに四谷大塚が
続いているように見えますが、これは大間違いです。
武蔵、早稲田実業、早稲田、早大学院、開成、桜蔭の6校に対して、
合格者数上位3塾の占有率は
それぞれ102%、104%、112%、138%、111%、109%となります。
3塾だけですでに100%を上回ります。定員に対する比率ではありません。
合格者に対する比率です。このほかに補欠合格や繰り上げ合格を想定しても
数字は合いません。
そして武蔵、早稲田実業、早稲田、早大学院、開成、桜蔭の6校における
日能研の合格者比率を見てみます。
それぞれ17.4%、14.7%、15.9%、11.7%、14.9%、10.4%ですから、
構成比率が破たんしていますね。
つまり四谷大塚と早稲田アカデミーはダブルカウントということに
なるわけです。
問題はその比率です。
なんと武蔵、早稲田実業、早大学院、桜蔭については
四谷大塚よりも早稲田アカデミーの合格者数のほうが多いのです。
ほかにも女子学院、桐朋、慶應普通部、慶應湘南藤沢などが
早稲田アカデミー>四谷大塚となっているようです。
キタシロはこれらの学校は早稲田アカデミーの「重点校」と
見ています。
たまたま手元に2008年の塾別合格者数データがあります。
開成+麻布+武蔵の合格者数
1位サピックス355、2位日能研251、3位四谷大塚216、4位早稲田アカデミー113
とあります。
2017年データでは
1位サピックス462、2位四谷大塚244、3位早稲田アカデミー222、4位日能研167
です。
この9年間で、何が起こっているかわかると思います。
ちなみに
桜蔭+女子学院+雙葉の合格者数では
2008年は
1位サピックス237、2位日能研170、3位四谷大塚158、4位早稲田アカデミー126
でした。
2017年は
1位サピックス369、2位早稲田アカデミー163、3位四谷大塚156、4位日能研97
大手の中で実績を伸ばした塾、失速した塾が一目瞭然です。
いやあここまでとは思ってなかった
キタシロは甘かったようですね。
注目すべきはどの塾が1位かじゃなく、
1位と2位の「差」がどの程度か、なのかもしれません。
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