2017-04-06 Thu
特定の併願パターンの話、と思いがちですが、意外とこの上位生の動向は中堅上位まで波及します。
偏差値がどうあれ、肝心なのは第一志望の過去問対策を
しっかり行い、ターゲットを絞り込むことだと思います。
しかしながら現実は、直前まで
偏差値を上げたい、難関中、上位校に合格したいと
漠然と思っている受験生が多いのです。
さて、話は戻って女子のケース。
東京・女子の場合は第一志望が分散しています。
桜蔭・女子学院・雙葉の受験生は2日以降は豊島岡を受ける
ケースが多いようです。豊島岡は2日、3日、4日の
3回入試で1日に入試がありません。ここに集中するために、
1月入試で浦和明の星女子を受験しておくのが王道パターンに
なっています。浦和明の星の合格率は低くないですが、
集中しますから、どうしても、たとえ不本意でも安全校を
見つけておきたいところです。
東京・女子の2月1日午前入試。
受験者数1、2位は女子学院・桜蔭で、
3、4位は鴎友学園、吉祥女子でした。
吉祥女子は3回入試で2017年の初回受験者比率は36%。
鴎友学園が3回入試だったときは、現在の吉祥女子と
同じ2月1、2、4日の3回入試でした。
以前からこの両校の動向に注目していたのですが、
日程の重複と難易度も近いせいで、徐々に併願は厳しくなり
ました。
2010年、吉祥女子の初回受験者比率は33%しかありません
でしたが、2014年には37%にまで上昇しました。
これは第一志望鴎友、第二志望吉祥女子が減ったことを
示しています。
2015年はサンデーショックの年で、
1日吉祥女子(第二志望)、2日女子学院(第一志望)という
パターンが増えたのか吉祥女子の初日受験率は40%まで上昇しました。
2016年からは鴎友の日程が1日、3日にずれたので、
吉祥女子の初日受験率は再び33%まで下降しました。
ことし2017年は36%でした。
吉祥女子では合格者に併願合格した学校のアンケートを
取っていて、塾関係者に公表しています。
合格者数だけでは漠然としか相対的な難易度がわかりませんが、
学校はかなり精密な動向を把握しているように思います。
やはり去年10月の四谷大塚の公表データでは…
鴎友学園・第一志望者は全体で4位の多さ。
2日午前入試には大妻、洗足学園、豊島岡、4日には吉祥女子、山脇学園、田園調布学園
を志望しているとあります。
いっぽう
吉祥女子・第一志望者は全体で2位。鴎友よりも人気があるようです。
3日入試では富士見、大妻、豊島岡、5日入試では頌栄女子学園、国学院久我山などの校名
が見えます。
どちらの学校もデータ上の第一志望率は
70%前後ですから、この時点では2月1日入試を受けても、
第一志望が浦和明の星だったり、豊島岡だったりする可能性もあるわけですが、
王道は1月入試、浦和明の星→(2月1日)桜蔭・女子学院・雙葉、
(2月1日)桜蔭・女子学院・雙葉→(2月2、3、4日)豊島岡
ですから、2月1日に受験するのに鴎友学園、吉祥女子が第二志望というのは、
例外的なケースなのではないかと思います。
いずれにしても、2月1日鴎友受験生は2日に吉祥女子を受けず、
2月1日吉祥女子受験生は3日に鴎友を受けない傾向が
はっきりしていて興味深いと思います。
この例からも、男子校・女子校を比べると
女子校のほうが併願校の相関が強いように
思えてきます。
※明日の更新はお休みします。
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