2017-03-29 Wed
2018年の中学募集から東京・神奈川で1校ずつ女子校が共学化するようです。
各々の背景は違うようですが、
ここ20年程度を見ていくと、数多くの男子校・女子校が
共学化しました。
募集困難に陥っているのは、女子校の比率が高いので、
共学化に踏み切ったのも女子校のほうが多いようです。
このうち、どの程度の割合が共学化で成果を
挙げているのでしょう。
もちろん成果とひとくちに言っても
さまざまな側面があるわけですが、
共学化することで、募集面で安定した、という最低限の
成果ですら、挙げている学校は多くないと思います。
ただし、それは中学募集の面から見た場合で、
高校募集を主体に考えた場合、共学化して、公立中堅校の
併願のポジションにうまく収まって、難関大実績で
目立たなくとも、幅広い受験生を集めることができれば、
とりあえずは成功です。
高校募集で実を取る、という考え方もあるわけです。
中学受験生はそれを踏まえて、現実を見る必要があります。
冒頭で東京の女子校2校がそれぞれの理由で共学化する、
と書きました。
でもここで校名は書きません。
ネットで調べるとすぐにわかると思います。
いま手元に1都3県の私立中学の過去10年程度の受験者数推移が
あります。
感想を率直に言うと、共学化したのに総受験者数が3桁に届かない
学校が結構目立ちます。総受験者数ベースで募集定員割れ。
そして総数50名を切っているのに、
まだ女子校のまま、というケースもあります。
四谷大塚や日能研の偏差値表には載らない学校です。
もちろん共学化すればいいというものでもありません。
共学化を決断するタイミングも学校でそれぞれでしょう。
意外と高校募集で保っている学校が隠れていたりもします。
ちょっと極論かもしれませんが、混沌とした時代を生き抜く力、
問題発見、解決能力が中高一貫の6年間で身について、
さらに進学して、愛する母校に戻り、建て直すような
OB・OGの美談がひとつくらいあってもドラマチック
なんじゃないかな、なんて無責任に思ったりしますが、
受験者がいくら減っても、学校ってつぶれないから不思議です。
それでも、この5年間で中学募集を停止した学校も
ありますから、安心はできないわけですが。
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