2017-03-23 Thu
そろそろ大きく広げた流れをまとめていきたいところなのですが、ここまでの話をくくるなら、(高校募集を行う中高一貫校が)
中学募集での学校改革、つまり中学新設や共学化を行うときに
まず重要なのは一貫生ではない高入生の動き、
ということになります。
仮に中高同時に共学化したとしても、その時点から2回は、
男子校・女子校時代の卒業生が続きます。
ここで急に進路実績を上昇させることは困難です。
最速でも3~5年後の実績上昇を見据えて活気ある高校募集を
目指すということになります。
ひいてはそれが中学募集で注目を集めることにつながります。
そこはかなり戦略的にやらなければいけません。
総合的な学校スタッフの力量の問題も出てきます。
3~5年後に進路実績を動かすほど、中学募集にも
よい影響が出ることでしょう。
こういった構造を裏側から考えた場合、受験する側は
進路実績に何の兆候も表れていない時点で、
先物買いすることはリスクのほうが大きいということになります。
学校の示す進路実績の伸長プランをそのまま信じて
投資することになるからです。
もちろん学校が説明会その他でプランの信ぴょう性を
アピールするのは当然です。
でもそれはまだ結果になっていない机上の数字なのです。
確かに結果が出てからでは入り口の偏差値は上がってしまっている
ことでしょう。
だからといって「いまお買い得」が真実かどうかは、
あとにならないとわかりません。
ようやく話が当初の場面に収束します。
共学校の受験者数が伸びている、公立中高一貫校志望者が
私立併願校を探している、その状況が
中学受験の一部を少しずつ変質させている…と結びたいと
思っています。
ところで、「偏差値を上げる工夫」について当てはまるのは
高校受験だけについてではありません。
というわけで将来の進路実績上昇(=募集の活性化)を
睨んで組まれた巧妙な戦略についても
少しずつ考えていこうと思います。
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