2017-03-21 Tue
だんだんと実例をあげつつも、進学校として上位に食い込むための戦略解説みたいになってきました。
こんな記憶があります。学校ガイド本である学校の偏差値を
掲載したときのエピソードです。
偏差値は会場テストの主催者によって違いますし、入試回によっても
違います。
できるだけ多くのケースを紹介したいと考え、
四谷大塚と首都圏模試センターに協力してもらい、
誌面に各6コマの偏差値スペース(80%-50%-20%)を確保しました。
男子校・女子校なら6回入試があってもカバーできる
スペースですが、共学校の場合は男女別に表記する都合上、
3回ずつの掲載しかできませんでした。
優先順位は、受験者数が多い順、日程の早い順を双方勘案して
掲載しました。
しかしながら、受験生が多い、日程が早いと偏差値の高い、低いは
まったく相関しません。
ある学校にこう言われました。
「偏差値が高い順に3回ぶん掲載してください」
広告の出広があれば別ですが、そのような要望があっても、
ほとんどの場合は「それが編集方針です」と突っぱねるつもり
でしたし、そもそも学校にチェック依頼をする記事校正紙には
「ここに偏差値が入ります」と未確定スペースで送付して
いましたから、クレームになることはまずありませんでした。
例えば特進クラス入試が3回あって、その偏差値が60,61,62
だったとします。
一般クラス入試が3回あって、同じく53,54,55だったとしましょう。
共学校の場合はその学校の偏差値は
60,61,62と記載されてしまうわけです。
特進クラス志望者が圧倒的に多いならそれもかまいませんが、
特進:一般の志望者比率が1:2だったらどうでしょうか。
その学校の偏差値はほんとうに62なのでしょうか。
だから「学校のランキング表は作れないのか」という営業部隊には
口を酸っぱくしてよく言ったものです。
偏差値ランキングは意味がない、進路実績ならやりようによっては
可能…。
というわけで私立中の募集戦略として、
偏差値的なピークを企画することで全体のかさ上げをする、
スタイルが成り立つわけです。
継続的な仕掛けによって、実際に質的な向上が
実現すれば、入口(募集)と出口(進路実績)は
スムーズに循環していくことになります。
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