2017-03-20 Mon
自分のこれまでの経験の中で、「こんな発想をしている学校は伸びない!」
と強く感じたケースがいくつかあります。
そのうちのひとつと言えるでしょうか。
実はこの例、正確には
「校長(経営者?)がこんな考え方では、この学校はますます勢いを失くす」
でした。
この例の校長先生はすでに退任されていますので、
すっかり過去の話です。
どんな発想だったかといえば
「進路実績が伸びていないのは問題。もっと頑張る必要がある。
ただし、注目してほしいのは入学時の偏差値。今よりもずっと低いから、
実績は近い将来改善するはず」
当時の進路状況をみごとに入学時の偏差値のせいにしました。
その校長先生が去り、その学校の進路実績は魔法のように
V字回複したんですね。
でも、おいおいどこまで伸びていくんだ?と思ったとたんに
数年でパタリと止まりました。
まるで「もう十分でしょう」とでも言わんばかりの
止まり方でした。
そして現在の受験者数を見れば、再び寒い時代が
到来するような気もします。
この話でもわかるように、私立の募集の立場から言えば、
少しでも偏差値の高い受験生が来たほうが
出口(進路実績)のアドバンテージになる、
ことは間違いないようです。
確かにそれは事実でもあります。
偏差値50の生徒をMARCH合格させるより、偏差値55の生徒を合格させるほうが
カンタンでしょうし、偏差値65ならMARCHレベルは受験さえしないかもしれません。
つまり進路実績の伸ばすいちばんの早道は、6年間で伸ばすよりも、
最初からアドバンテージを確保する、ということだったりします。
そこを踏まえて、各校の大学合格力は相対的に見る必要があります。
とはいえ、「アドバンテージ」が本来の伸びを加速させることは
間違いないでしょうから、募集戦略上、学校も偏差値と上手に付き合いたい、
そう考えるのももっともだと言えます。
(まだつづく)
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