2017-03-15 Wed
この20年見てきた中で、いちばん印象的な「先物買い」は渋谷教育学園渋谷。渋渋です。
以前の女子校を共学化、「あの」渋谷教育学園幕張を
千葉のトップ私学に押し上げた渋谷教育学園が
渋谷駅から徒歩7分の学校を進学校化したのは1995年のことでした。
当初から期待度は高く常に人気先行でした。
そのため、入口の偏差値と東大合格者数が
ミスマッチであると、ときに受験者数を減らし、
数年して東大合格者数が伸びると、再び受験生が戻ってくるの
繰り返しでだったことを記憶しています。
いまの渋渋を見てそういった過去があったことを
想像できる人はいないかもしれません。
でもたかが20年、されど20年という
ことではないかと思います。
また、共学化以前の同校を知る人にとっては
まったく反対の意味で想像のできない状況に
なっているとも言えます。
それまで東京には共学校といえば、
おもに大学付属校でしたから
中学受験生にこの躍進は新鮮に映ったことでしょう。
現在その渋渋を追いかけているのが
広尾学園。この学校もかつて順心女子学園という
伝統の女子校でした。
共学化、校名変更以来、勢いよく実績を伸ばしています。
現在の偏差値ではすでに先物買い、お得な学校の域を
超えた偏差値に到達した感があります。
かつてこの学校の説明会で、渋渋対策をしてきた受験生に
メリットのある出題をしたい、という主旨の発言がなされて、
顰蹙を買ったことがありました。
それほど、渋谷教育学園渋谷を意識してきたのだと
思われます。
順風満帆かは別にして、結果は出つつあると
言える学校です。
ただそれでも共学の進学校は少ないのが
東京、そして神奈川の現状です。
伝統ある男子校、女子校が強いのが
東京・神奈川です。
それは以前紹介した、
入試解禁日2月1日の受験者数上位校を見ても
わかることです。
いっぽうでこの10年、20年で多くの男子校・女子校が
共学化されました。
共学化することでもっと進学校が増えているのかと
思いきやそうともいえません。
進路実績を伸ばすにはさまざまな条件が
必要なのだと思います。
さて、そろそろ、2017年入試を見渡して、
共学校の動きが活発であること、受験者数を伸ばしていることの
裏側に迫ってみたいと思います。
そこにはある3つの要素が絡んでいると思います。
(つづく)
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