2015-09-19 Sat
学校の説明会に足を運んでどこを見るか。立派な校舎や設備を見たいわけではありません。
そこで生徒がどう学んでいて、教員スタッフがどう教えているか、です。
まあ、授業参観をさせてくれ、と言っても時間的限界がありますし、
短時間、ピンポイントでそこまで学校の深いところはわからないかもしれませんが。
ですから、生の在校生に会えない説明会はなんの意味もありません。
つまりません。
廊下ですれ違った2、3人の生徒が「こんにちは!」というだけで、
「お、いいなあ」と感じたりするものです。
神奈川県の男子校で「こんにちは!」と元気よく挨拶する生徒とそうでない生徒がいて、
何が違うのか、よーく観察したら、挨拶する子たちはみんな短髪で
「ははあ、体育会系はちゃんと挨拶するけど、かあ」
と思ったこともありました。
10人が10人がびしっと挨拶するのも気持ち悪かったりするものではあります。
神奈川の女子校で廊下に「ちゃんと挨拶をしよう」と書かれたポスターの横を
パタパタと走り去った在校生もいました。廊下は走っちゃだめだよなあ、でも
挨拶ぐらいしないと…。まあ、その生徒にも事情があったのでしょう。
まあ、数人ではたまたま、の可能性がありますが、二、三十人の生徒とすれ違えば、
学校の雰囲気もわかるというものです。
もうひとつ、学校のプレゼンで重要だなあ、と思うのは現状認識です。
「わが校の進路実績はこれからこうなる!」と
希望的グラフだけを見せてくれた学校が何校もありました。
知り合いの塾関係者は
「もう慣れっこでね。絶対ああならないので、こういう資料は後生大切に保管しておくんですよ」
と言っておりました。
わが校がいまぶつかっている壁はこんな感じで、こういう対策を講じて、
その先へ進むつもりです、というビジョンを示してくれると、多少は信用ができます。
現状も把握せずに、「理想を追求します」をそのまま信じるのは人が良すぎるという
ものです。
確かに「適切に現状認識をしているふり」という高等テクニックもあるかもしれません」。
それはちょっと狡猾かもしれませんが、自校のポジションと目指す目標が見えていない
よりはずっとマシでしょう。
どうも世間では「仕事をしているふり」が流行しているようですが、
学校に「進路実績を伸ばしているふり」は通用しません。
「卒業生の進路は保証しませんが、とにかくいい学校です。入学してみればわかります」
世の中の流れをどう受け止めて教育活動を進めているかは、その世の中の流れを
どう見ているかが伝えられないとお話にならないのではないかと思うのです。
それは校長、教頭の管理職だけの問題でもありませんけどね。

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