2017-02-17 Fri
都県別の私立校受験生の動向へと話題をシフトする前に、
もう1本だけ、都立中絡みの話を。
都立中は合格発表の翌日に手続状況が
公表されました。
手続状況の公表ということは、
辞退者数の公表と同義です。
非常に極端な数字が公表されました。
男女別に過去3年の数字も併せて
推移で見てみます。

傾向としては進路実績が上位と言える、
小石川、両国などはこれまでも辞退者数が
多めでした。
それにしてもことしの小石川・女子の辞退者数
26名はさすがに極端です。
80名の合格者のうち54名しか手続きをしなかった。
ということです。
都立高校の日比谷などでも、合格しても進学しない
数字は目立つのですが、それだけ小石川は
他の私立難関中と併願して両方合格し、
私立を選ぶ生徒がそこまで多いのでしょうか。
合格を勲章としたい、名誉としたいという意味は
理解できませんが、実際にそういう数字になっている
のだからしかたありません。
私立難関中を併願して合格できる層が都立中を
受けている比率が高いということなら、
女子の場合、小石川に続くのは両国ではなくて
桜修館のようです。
男子は小石川の次に多いのが両国で、
次が武蔵。
それはいいとしても、辞退者がゼロという
学校もあります。
ことしは富士が男女とも合格者全員が手続をとりました。
私立の併願率が低いのか、
何らかの圧力?がかかっているのか、
それはわかりません。
学校から見れば必要な数を繰り上げるようですから、
定員通り学年は進行します。
それにしても同じ都立中でもここまで差があるとは
かなりの違和感を感じます。
私立に逃げてしまう層が多いということは
学校にはプラスには働かないと思いますね。
応募者減とは別の側面から、
都立中人気の低下は現実のようです。
もちろんそれで広き門になるような
倍率ではありませんが、
ひとつ言えるのは
辞退率が10%を超える都立中は
ほぼ私立中学受験の併願コースに組み込まれており、
ほとんど辞退者が出ない学校は、
私立中への関心が薄い層が受検していると
いえそうですね。
「目指せ都立中高一貫!」とひとくちに
言っても、小石川と富士では
受検生の目指している方向がかなり
違うということなのでしょう。
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