2017-02-04 Sat
遅ればせながらことしの1都3県の公立中高一貫校の応募者数を確認してみました。
応募者数は減少しています。
横浜の市立サイエンスフロンティアが新規募集を開始して
685名の応募者を集めましたが、
それも含めて微減。
都立特別枠を除いています。
21校を集計したところ、0.3%減。
昨年は千葉で東葛飾が募集を開始して1.3%増でしたから、
基調は新設校で応募が増えるぶん、従来校は減少し、
全体数は変わらない…といったところでしょうか。
新設校のぶん増加して、従来校は減少するということは
地域で公立中高一貫を受ける層は一定ということでしょうか。
いやいやそこまでシンプルなことではありません。
ことしの都立一貫校(九段含む)は男女計で前年比94.9%。
応募者数最多だった2013年と比較すると実数で2300名、
20%以上の減少ということになります。
高倍率のせいもあるでしょうが、
なんとなく受検をしてる層が減少したということでしょうか?
進路実績は一定レベルはキープしていますから、
そのせいで人気が落ちたというのも当てはまりません。
もしかして、同じ都立の日比谷や西に匹敵する合格実績を
求めていたのでしょうか?
こういった推移に昨今の中学入試事情を実感します。
都立が減少している一方で、神奈川は前年比で増加していますが
それでも神奈川3校めの横浜市立南が開校した2012年の応募者数
と5校で募集している2017年で数字はほとんど変わりません。
それは千葉にもあてはまり2校で募集していた2009年と、
3校で募集している2017年で比べても4%弱の増加です。
公立中高一貫校の開校で私立一貫校の二極化はますます進行して
いるように思いますが、それでも少数の(私立)人気校の受験者数は
安定しています。
まあ冷静に考えると近隣に公立中高一貫校ができると、
受検(受験意欲)が喚起されるというだけで、
特定の学校に進学したいという意欲は継続しないという
ことかもしれません。
なぜ中学受験なのか、という答えがますます見えない昨今
のような気がします。
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