2015-07-31 Fri
受験生を持つ保護者にはさまざまなプレッシャーがかかります。受験生本人もそうですが、家族でプレッシャーを
かけ合うような状況が往々にして起こります。
「そんなに嫌なら受験なんてやめてしまいなさい」
お母さんがついブチ切れてしまうことは、各ご家庭の受験生活で平均して3.24回はあるようです(嘘です)
中学受験の経験は必ず後々、親子共々、貴重な経験、財産になります。
いや、受験校に合格しても、不合格でも、「頑張ってよかった」…そのように導けばいいのです。
ただし無理な目標設定や、過激なハッパのかけかたをすることで、親子の関係にヒビが入ったり、
心に傷を残したりすることがあります。
なぜか夫婦仲が悪くなってしまうこともあるようです。
このようなとき業界でよく聞かれるフレーズは
「合格をいただいた学校が縁のある学校。それで幸せになれる」
というものです。
果たしてそうでしょうか?
そこには「親子共々、できうる限りの努力をして得られた結果」であること、という条件が
つくでしょう。
しかし、現実はそう理想通りにいきません。
「保護者の側で偏差値○○以上の学校でないと、行ってもしかたない」
とか、
「全滅だったら地元の公立中へ行きなさい」
とか
ネガティブな発想を誘発するようなプレッシャーのかけかたをついしがちだからです。
受験生本人が現状の偏差値が55で、68の難関校に入りたい!と言ってきかなかった
としても、受験をプロデュースする保護者は、その68の学校に不合格だったときの想定を
して次善の学校を選択し、誘導すべきでしょう。
せっかくの受験生活をムダにしないための覚悟がまず保護者に必要です。
感情的になるのがいちばんいけません。
ま、親子だからそうなるんでしょうけど。
塾の先生を緩衝材として利用するとか工夫しないといけません。
なぜ中学受験をするのか、その問いに背を向けてしまい、さまざまな覚悟や想定をしないまま
(つまり不利益な現実から逃避する姿勢のまま)実際の出願に向かっているご家庭は
けっこう多いようです。
このテーマ、次回は実際の出願の実例を交えて説明してみます。


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