2017-01-28 Sat
前回は出願受付日に早朝から並ぶ学校と、出願をインターネットで受け付ける学校について
少し書きました。
難関大学を目指すだけでなく、
6年間の中高一貫教育で、大切にしている
価値観をしっかり浸透させる伝統校も
首都圏には多くありますが、
昔ながらのやり方を変えない、というのは
流行に左右されないという意味では
理解できるいっぽうで、社会の変化に
取り残されている学校もまた存在するのではないかと
思います。
高校募集も行っている学校は、生徒募集が
大きくわけて2回あるわけで、
新年が明けるとそれぞれの募集活動でなかなか多忙なこと
だと思います。
ただ高校募集がない学校の場合は、受験者数にもよりますが、
入学者選抜にかける労力は高校募集校とは
だいぶ差があるはずですが、そういった学校に限って
出願の締め切りが早いようです。
それでも入試が2回以上ある学校の場合は、
1回目の入試を除けば、複数回受験者を意識して、
出願締め切りを1回目の入試後まで延長しています。
つまりやろうと思えば対応できるわけで、
それをしないのは受験生の志望順位を意識している、
早めの決断をしている受験生を優先して取り込む
という意図もあるでしょう。
このあたりは駆け引きの要素もあるかもしれません。
入試日直前まで出願を受け付けている学校が
受験生に親切とも言い切れないことは確かです。
とある学校のサイトでは、
インターネット出願のためには事前登録を、
とありました。
確かこの学校が説明会参加の時点から、
サイトでの登録を推奨しており、その結果として
受験者の動向、たとえば実受験者の何割が
説明会等の募集イベントにどれだけ参加しているか、
志望の強さがどうなのかをトレースできるように
意図しているのだと思います。
また別の学校では受験生に任意ではあるでしょうが
併願校アンケートを実施し、
併願校ごとの合格率を集計しています。
ただやみくもに広告宣伝するのではなく、
全体の中学受験生の中で相対的にどんな層が自校を
志望しているかを気にかけている、ということでしょう。
募集要項を読み込んで、こういった各校の特徴を
横並びに分析していくことは困難ですが、
生徒の募集のしかたそのものにも
その学校の個性がにじみ出ていると思います。
こうした一見してわからない募集の努力は
きっと教育の内容にも反映してくるでしょう。
いずれにせよどの学校も受験生に対して、
自校の魅力をアピールして
志望順位を上げてもらいたいと思っている
はずです。
まずは目先の受験生増。
でもそれで質を落とさない工夫。
年によっては成功も失敗もあるでしょう。
そうした結果検証の積み重ねが
しっかりできている学校こそが
着実に伸びていくのでしょう。
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