2017-01-16 Mon
スライド合格のつづきです。もともとスライド合格のシステムは私立高校入試で取り入れられた
ものだと記憶しています。
最初は特進クラス/一般クラスという合格区分で、
特進クラス入試は不合格であっても、一般クラスで合格…
という方法で受験生の囲い込みを発想したのが起源ではないでしょうか。
特に埼玉県の高校入試では、まず私立で合格を確保してから公立に挑む
スタイルが一般的である中で、大規模な私立高では、特進/一般の
2段階だけでなく、3段階、4段階とクラス分けをして、
受験生が必ずどこかのクラスで合格できるようなシステムを構築しました。
それがいつの間にか中学入試にも取り入れられるようになりました。
最初は先日紹介した特待生入試、奨学生入試…だったと記憶しています。
受験生は第一目標の特待合格を勝ち取れなくても、一般合格でも
ひとまず安心が得られます。中学受験の併願作戦の最低目標は
全滅を免れることだからです。
特待入試の一般合格はその心理を逆手にとった学校側の戦略と言えるでしょう。
ただ、特待合格の倍率が16倍で、入試トータルの倍率が
2倍では多少の違和感を感じることでしょう。
学校によっては特待合格でも合格レベルが複数あったり、
学費減免の内容もさまざまのようです。
特待入試を採用することで、より上位の受験生の受験が
期待できますし、合格の偏差値ラインも上昇しますから
学校にとってはメリットも大きいわけですが、
こういった入試変更がどんな学校にもマッチするわけではないようです。
そこでここのところ徐々に増えているのは
特待生・奨学生という経済的な面で受験生の関心を引くのではなく、
入学後のカリキュラムに微妙な差をつけて
受験生心理をくすぐる方法です。
せっかくなら最上位クラスで合格したい、となると
他校を受験せず同一校を連続して受験するという行動になるからです。
単に出願者数だけではその学校のほんとうの人気ぶりも
測れないわけですが、スライド合格を採用している学校では、
実受験者数も実際は延べ数ということになり、
同一受験生が2回以上合格数にカウントされるケースも
増えてくるのです。
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