2016-12-29 Thu
私立中高にとって入り口(受験者数)と出口(進路実績)を連動させる、というのは
永遠の課題でしょう。
もちろん第三者が言うのは簡単なことです。
でも残念ながら自分の目からは力の入れ方が
入り口>出口となっている学校が多いように見えます。
午後入試採用の危険性を(3/13あたりの更新記事…でした)
【午後入試は禁断の果実】私立中学の現状把握とマーケティングはどうよ?
という記事で掘り下げたことがありました。
確かそれと第一志望比率を考えて、
初回入試受験率についても触れています。
たしかに午後入試を採用することによって、
その学校より上位校を志望する受験生が、押さえに
受験してくれて、結果的に午後入試を採用した学校に
メリットが生じるケースもあるわけです。
しかしながら午後入試はほぼその学校が第一志望ではない
受験生を広く集める入試形式ですから、ただ集まればいいと
いうものではありません。
学校側の狙いと、受験生側の狙いは午後入試に関しては
見事にすれ違っていると感じます。
それでもお互いにプラスになるから、かみ合っている
ということです。
当ブログで
7年間推移グラフを紹介している学校は、
基本的に進路実績上位校ですが、受験者数の増減との関連性を
調べているうちに、近年午後入試採用校も少なくないことが
わかりました。午後入試の採用が進路実績の伸長につながって
いるか、そうじゃないのか明暗は見事に分かれているようです。
もちろん入試改革の結果が出るのは6年後ですから、
現時点でその明暗を簡単に論じることはできません。
ただ、一般的には受験生は新しいものに飛びつく傾向にあり、
午後入試採用初年度がもっとも受験生を集めるのは過去の数字が
物語っています。
ということはいかに午後入試が一般的になっても、すでに採用した
学校は数と質を維持するのはなかなか困難だということになります。
(PART2へ続く)
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【最新2010-2016】学校別・進路実績7年間推移グラフ・リンク一覧
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