2016-12-13 Tue
中学受験にもっとも真剣に取り組んでいるのは誰でしょうか?
受験生本人?
その保護者?
塾の先生?
それとも募集している学校でしょうか?
この四者から見た中学受験、
ちょっとずつ違うのではないかと思います。
受験、つまり試験を受けるわけですから、
受験生の目標は合格です。
では、そのためにはどうすればいいのか。
合格のためにすべきことを積み重ねるだけです。
ただし、その目標となる合格のハードルの高さを
判断して準備の質をチェックするのは受験生本人の
役割ではありません。
保護者と、塾の先生の役割だと思います。
もし仮に記事タイトルに
「中学受験はいま…」
というタイトルをつけたら、誰が読むのかと
考えてみました。
志望校合格のために→
・どんなハードな受験勉強が必要か
・どんな学校が人気があるのか
・費用はどれだけかかるのか
こんなところでしょうか。
渦中の受験生と保護者にはさほど関心のない
事柄のような気がしました。
毎年、12月になると首都圏の中学入試に関しては
大手塾が集まって、私立中学のたちを対象に
「ことしの受験動向」のセミナーが開かれた
ものでした。
秋から行われてきた会場テストのデータをもとに
来春の受験はこうなりそう…
このときのこうなりそうは、どの学校に
受験生が集まる傾向にあるのか、
という人数のデータです。
10年近くこの催しに参加したのですが、
いまひとつピンと来るものがありませんでした。
この分析はどこに還元されていくのか。
ひとつにはこのセミナーに出席した各校が
数字を見て安心する(もしくは危機感を持つ)
材料なのかも、と思いました。
まあ12月の時点で危機感を持っても遅いわけですが、
順調だな、とかもうひと息だなとか、
そういう感想のために各校は大手塾の分析を
楽しみに?出席する。
なかにはそういうデータに期待するわけじゃくて、
業界のつきあいで参加しているケースもあるのかも
しれませんが、12月の恒例の行事ですから、
「ことしは参加しない」となりにくいのかもしれません。
受験生の動向を心配するのは学校自身というのは
理解できる話です。
ただし、不思議なのは「決して参加することのない」学校と
複数の先生を、場合によっては5人6人の先生を送り込む
学校との考え方の違いです。
何年も参加するうちに、キタシロは参加者リストを
チェックするのが楽しみになりました。
年末押し詰まっても、さらに年が明けても
学校説明会はまだ続きます。
特に東京では入試日直前の
ぎりぎりまで説明会は開催されるようです。
ひとりでも多く受験生を集めたい。
その気持ちはわかります。
比率を考えると学校側のそのキモチは
受験生側にはほとんど伝わっていないように思います。
受験生側に伝わっていないということは
塾・保護者に伝わっていないということでしょう。
あれ?12月のセミナーのパネラーは大手塾なのに?
まあ大人の世界はいろいろな矛盾があるということです。
そろそろ別ページの学校リストは、期間限定ですので
今週後半にはクローズします。もうここにリンクも張りません。
少なくともブログの読み手と、受験生を集めたい
学校の間の当事者感には大きなギャップがあるようです。
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