2016-12-11 Sun
受験情報誌時代にこんなことがありました。そこまでバラしていいのか、とも思いましたが、
よく考えてみれば道理がかなっています。
受験案内本は各社で出版されていますが、
出版社系のものと、大手塾が中心になって編集している
ものと大きく分けて2種類あります。
撤退する会社もあり、近年書店店頭では
すっかり目立たなくなってしまいましたが。
中学募集をする学校がどのぐらいあるかの
全体像を目にする機会が減ったのは
そのせいもあるかもしれませんね。
偏差値表に載っている学校がすべてだと
思ってしまうのも、無理ないことなのかもしれません。
個人的には重厚長大な案内本よりも
必要な情報だけネットで検索すれば、
事が足りるという錯覚をしてしまうことが
問題だと思います。
で、他社の受験案内本と、広告の入り方の違いを
調べたことがあります。
各社で特徴があるといえばあるのですが、
大手塾系の情報誌ほど、多くの学校広告が掲載されて
いました。
大手塾系はそこの塾生が手にする可能性が
非常に高いわけですから、広告予算を削る場合に、
費用対効果を考えた場合に、大手塾の情報誌、案内本は
何とか予算を残す、というのは当然の発想です。
とはいえ、それにも限界があり、
学校の広告予算全体は縮小の傾向にあるのは
間違いありません。広告を出しても、受験生が
集まらなければジリ貧は免れません。
あるとき、広告代理店からこんなことを頼まれたことも
あります。
社内の関連部門の運営している、小・中生対象の塾に
学校のPR情報を配布する媒体を制作できないか。
結局はうまく行きませんでしたが、
そこに受験生の実態があれば、広告媒体が成立する、
ということでした。
まあ中学受験生がせいぜい数百人レベルでは、
無駄撃ちになる可能性もあり、企画は膨らみませんでした。
これらの実例でもわかるように、
大手塾と学校の関係はつかず離れずなのだと思います。
双方とも度を越してしまうと、不幸な展開が
待っているような気がします。
期せずして、どこかでこんなタイトルの記事を
書きましたが、「バランス感覚が大切」
なのだと思います。
やっぱり学校も塾も自身を大切にしつつも、
客観性&俯瞰の視点が求められるように
思います。
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