2016-11-17 Thu
【週末記事】の続きの続きです。個人差で片づけてしまえば終わりな話ですけどね。
単なる人口統計から何を感じて読み取るか。
そこそこ得意分野なもので……続けます。
最初の記事で示した表組は
40年の間に都市部への人口集中はかくも顕著になった、
簡単に言えばそういうことかもしれません。
きょうは40年前との比較ではなく2010年、5年前のデータを
併記した表を作ってみました。

東京23区以下19都市はすべて政令指定都市。
地方自治法による政令指定都市になると
さまざまなメリットがあるわけで、人口50万を超えると
政令指定都市を目指すわけです。
現在指定されているのは20市。この表のすぐ下に人口21位の
静岡市があります。
(すでに人口が50万を超えていて増加傾向なのは…
あと宇都宮、川口、船橋の3都市のようです)
なんか中学生の自由研究みたいですが(笑)進めます。
ここで気づくのは
1.40年前と比較して人口増が人口減に転じている都市がある
→神戸、堺、新潟、浜松(大阪は増加に転じています)
2.人口密度に大きな差がある。
→浜松、岡山は市域が広い
ちなみに浦和、大宮などが合併して成立したさいたま市を除いても
相模原、新潟、静岡、浜松、京都、堺、岡山、広島、熊本
は2000年時点と市域を変更して、つまり周辺町村と合併して
大きくなっています。
こうして人口が都市へ集中することで
少子高齢化を実感しにくくなっていることは、見逃されがちです。
全国的に2010年の調査と比較して10%以上の人口減少を示している
市町村は221もあります。(福島県の原発事故による避難地域除く)
全国自治体の約13%ですが、実際の人口的にはほんのわずかでしょう。
たったの1.2%。
地方の過疎化、実感しませんね、これでは。
そのいっぽうで10%を超える人口増加が見られる地域もあります。
宮城県大和町、茨城県つくばみらい市、埼玉県戸田市、
愛知県長久手市、福岡県新宮町など。
多くが大都市に隣接していてベッドタウンとしての人口の増加です。
…こんな感じですかね。
まあ国勢調査の人口調査から何がわかるかというよりも、
とっかかりを探すための目の付け所と言ったレベルですが、
数字の並びからいろんなことを想像することができ、
ネットの時代ですからすぐにそこそこのレベルに知識を深めることが
できるというわけです。
中高一貫校の進路実績もこんな感じでいろいろ分析してきました。
この先の「なぜだろう」は現場に足を運ぶことの繰り返し
(フィールドワーク?)でさらに前進するのだと思います。
座学→現場体験→座学→現場体験、ですね。
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