2016-10-25 Tue
きょうの記事は今の時期の小6生の保護者にはあまり読んでほしくありません。
どちらかというと小5以下の受験生の保護者に読んでほしいと
思っています。
実際の併願作戦についての心構えは
独自ドメインブログで展開していますので、
そちらをじっくりお読みいただければ、と。
★独自ドメインブログ中学受験DEEP-INSIDE 2016-17
さて、
長い間、第一志望校と決めて頑張ってきたのに、
なかなか偏差値が伸びてこなくて、やっぱり合格は無理そう。
このままでは受験校を変えなきゃいけない?
そんな不安・悩み、実は多くの受験生・保護者が経験します。
中学受験に臨む、手順が少し狂っただけで、ボタンのかけ違いが
最後まで続くのです。
キタシロが思うには、最初の「なぜ中学受験をするか」に
正面から向かわないまま進んできた結果じゃないかと。
ただし、「なぜ中学受験をするか」は単独で
「○○だから」と簡単に答えが見つかる問いでもないと思うのです。
継続的に考えることで、わが子の将来像が少しずつはっきりしてくる。
でも、明確に決まることもありえません。
モチベーションを高めるには明確な目標を定めること。
よく中学受験をスタートするにあたって、塾側は
「じゃあ第一志望校を決めて、その学校への合格を目標にしましょう」
とアドバイスしてくれます。
ここで
「せっかくだから最難関校を第一志望に!」と考える保護者がいるわけです。
せっかくだから?
ポイントはここです。
最難関校を第一志望にする前に、そこまでの困難な道のりを測って、
あえてそこを行く…そのチャレンジ精神は尊いと思いますが、
せっかくだから、東大へたくさん合格者を出しているあの有名校を
第一志望に据えよう…こう安直に考える場合が意外に多いように思います。
第一志望を決めるのはいつか。
データによれば当然ながら、最初に第一志望が決まり、第二、第三と徐々に
決まっていくのが普通です。第二志望、第三志望は
小6の夏以降に決まるケースも珍しくありません。
しかしながら、志望校は意外にこれもくるくる変わり、小6秋の志望校は
最終受験校とは違っていたりします。
こうなってくると心理的に「第一志望だけは貫きたい」という心理が
はたらきます。
つまり最初に第一志望を決めるのにどれだけ熟慮したかと、
第一志望への最終的なこだわりはさほど相関しないということが言えます。
そして、直前の会場テストの偏差値を目の当たりにして
「第一志望だけは貫きたい」の気持ちが揺らぎつづけるということです。
簡単に言えば、中高一貫校でこんな教育を受けさせたい、というより先に、
進路実績な優秀な○○中高に受かりたいという気持ちが隙を生む、
ということがいえるわけです。
さらには「高校受験を回避する」「大学受験を回避する」だけが目的の
中学受験であるなら、会場テストの偏差値で怖気づいた場合、
当初の回避目的が達成できればよし、になってしまいます。
さらに言うなら、ここで中学受験断念で公立中進学では
ここまで塾にかけてきた教育費が無駄になる、という無念さも
頭をもたげてきます。
そうなるとまあ見事なボタンの掛け違え。
いったい誰のための中学受験?という結果に終わります。
保護者の自己満足のための中学受験…なら最悪ですよね。
独自ドメインブログ・こことは別内容・毎日更新→中学受験DEEP-INSIDE 2016-17
最新の2010-2016難関大合格実績推移TOP100ランキング記事はこちら(有料コンテンツ)
コンテンツを整理して利用しやすい環境を整備中です!応援クリックもよろしくお願いします!

にほんブログ村
- 関連記事
-
- 最後の最後に振り絞る勇気… (2017/01/24)
- 「ヒミツ」の学校が東京だけで60校も存在する理由? (2016/12/01)
- 「第一志望」…大切にしながらも固執しすぎない (2016/10/29)
- 中学受験…意外と残酷なシステムかもしれません (2016/10/27)
- 第一志望校…考える時間はたっぷりあったはずなのに保護者の油断? (2016/10/25)
- 「親塾」の話…実は終わりそうで終わらない? (2016/10/11)
- 【親塾問題】誰だってラクして結果を出したい? (2016/10/06)
- そんな親塾ではとても志望校合格はおぼつかないPART2 (2016/09/29)
- ひとりでも多く、が自分の目標です。でも全員は無理、は知っています。 (2016/04/21)
スポンサーサイト