2016-10-17 Mon
最新7年間推移グラフの紹介も30校まで来ましたが、ふと思いました。
少しでも読み手の関心が高いように、受験者数の多い学校を
優先して紹介してきましたが、無料紹介だった桜蔭を除き、
受験者数が4桁、すべて1000人を超える学校。
推移グラフを紹介しているのはTOP100の学校の中からで、
正確にいえば私立TOP100に国立中、公立中高一貫を加えたことで、
私立TOP75+国公立中25校で100校という順位付けになっている
わけです。
まさに以前図解したこのイメージ。

進路実績の高い学校=受験者数の多い学校?
そんなことはありません。
ありませんが、受験者数の多い学校の大部分は進路実績が優秀なんですね。
人気校です。
付属校で人気校になっているぶんを差し引くと
実績上位じゃないのに人気を集めている学校にはどんな理由があるんでしょう。
そして
実績上位なのに受験者数がさほど多くない学校はどんな理由があるんでしょうね。
そう考えたわけです。
実はこの点については毎年受験者数を集計する段階で感じていました。
東京で言うと受験者数(しかも延べ数)が2桁、100名未満の学校は40校近くに
のぼります。
そのいっぽうで実績上位じゃないのに人気を集めている学校は
「受けやすい」「受かりやすい」滑り止め的なニュアンスが強いことは
明白でしょう。
どんなに頑張っても?受験生が集まらない学校があるいっぽうで、
受験生が集まるシチュエーションをしっかり作り出している学校。
学校から見てそれだけチャンスがあるのなら、進路実績がもう少し上昇しても
いいんじゃないかと思うのですが、格別進学校を目指すことはしない。
緩さが魅力?
そこまで言う事はないかもしれませんが、
あえてそこを受験するということはそんな志向が受験生側にも
あるのでしょう。
格別進学校を目指していないのではなく「これから伸びる」感を
うまく伝えている可能性もあります。
でも、そういった学校の実績の伸びはまあ微々たるもので、
TOP100に迫る勢いはなく、上位校の伸び平均値と同じぐらいの伸びですから
永遠に?追いつくことはないカンジです。
そこに気づかずに受験生が学校を選んでいるとは思いませんが、
合格しても入学する意思がないお試し受験であるとするなら、
学校もそれでいいと割り切ってしまっているのかもしれませんね。
受験料収入も学校にとっては大事ですから。
いっぽうで、
実績上位なのに受験者数がさほど多くない学校
クセの強い学校?
受験者数が200名前後なのに実績がかなり上位に食い込んでいる
学校もあるようです。
推移グラフの紹介は最後の最後ですね(笑)。
でも、入試難易度は高い。
募集定員も少なめで狭き門です。
なぜなら小学校も併設されていて、すでに校風が
「できあがって」いる学校がこのタイプには
多いからですね。
そこをまたあえて目指すのには理由もあるのでしょう。
千客万来型の学校と、門の広さに応じて人気の学校。
そして、狭き門でクセも強いがそれもまた魅力の学校。
いまさらながら偏差値表だけではつかめないそんな個性も
中学受験の特徴ですね。
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