2015-09-07 Mon
学校に限らず広告業界全般に言えることなのですが、どこにどうお金を使ったら、どういう効果になって表れるかは確約されたものではありません。
多くの人の目に触れる、よりもその気がある人の目に触れてもらわなくてはなりません。
そのうえで限られた予算で最大の効果を生むことを考えるわけです。
前回このカテで紹介した「合格者ランキング」の手法は
「受験予備軍に広くアピールするはず」と信じられている手法です。
学校としては「予備軍を大切にしたい」という思いがあるいっぽうで、
直近の小6生にどう出願してもらうかという問題も重要です。
そこで実際の受験生を抱えている進学塾に働きかけます。
勢い進学塾が圧力団体化してしまう傾向があります。
なかなか複雑な構造になっています。
受験情報誌も徐々に出広が減って採算が厳しくなっていきます。
「もう紙ではなくてネットだ!」
そういった声が聞こえてきて軽く10年は過ぎていますが、
「情報誌は広告効果がない」イメージは、
最終的に「塾発行の情報誌には(広告を)なんとか残さないといけない」となっていくわけです。
付き合いもありますから、いたしかたのないことでしょう。
じゃあ、「ネットだ」という流れのもとに学校はどういう予算配分をしているでしょうか?
広告代理店に言わせれば「ネットだ、というものの実際の効果はよくわからない」のだそうです。
きっとネット広告専門の代理店なら、いろいろな方策を持っていると思うんですが、
私立中高一貫校レベルでは
「ホームページを充実させる」程度のアイディアしかわいてこないのかもしれません。
各校でホームページが出揃って久しいですが、
そこに最新の情報が載っているかといえばそんなことはありません。
ほとんどの場合、教員が内部でサイトを運営するのは大変ですから、業者に丸投げとなります。
その受けた業者が業界の内情をしっかり理解していればソリューションできるでしょうが、
そうとは限りません。よって、広報予算は無駄に流れていき、
学校の実情は伝わらないのではないでしょうか?
ユーザー目線で学校ウェブサイトのコンテストイベントをやるとか、
旧態依然を突き崩す企画を一度やらないと、
どんどん「広報予算が使えない」状況は進行するばかりだと思います。
ちなみに「校長ブログ 私立中学」などと検索するとどんなことになるか。
いかに学校が情報発信に遅れているか、ユーザーの知りたい情報を発信できてないか、
実感するのではないでしょうか?
…でも校長先生、超忙しいんですけどね…(ちゃんとやってる先生はエライ!)

「もっと、もっと!」という方は応援よろしくお願いいたします!
- 関連記事
-
- 【限定期間終了】中高一貫ランキング本・広告掲載リスト (2015/12/06)
- 【学校の特色】老婆心ながら、細かい突っ込みをさせていただきます。 (2015/12/03)
- 【学校の特色】広告で伝えることの難しさと確信犯的な誘導→PART2 (2015/11/18)
- 【学校の特色】広告で伝えることの難しさと確信犯的な誘導→PART1 (2015/11/16)
- 学校広告は大人の事情を加味して受け止める→PART5 (2015/09/20)
- 学校広告は大人の事情を加味して受け止める→PART4 (2015/09/07)
- 学校広告は大人の事情を加味して受け止める→PART3 (2015/08/26)
- 学校広告は大人の事情を加味して受け止める→PART2 (2015/08/11)
- 学校広告は大人の事情を加味して受け止める→PART1 (2015/08/02)
スポンサーサイト