2016-09-18 Sun
きょうあたりは【週末記事】でひと息かな、と思っていましたが、今週はこのまま続けます。
進路実績を回復するために学校がとるべき姿勢は
現状認識、という話でした。
こんなの学校に限りませんよね。
あらゆる企業で、事業計画が未達なら、ここから入ります。
学校って進路実績の現状認識をほんとうにしていないのでしょうか?
もちろんいろいろです。
こんな経験があります。
「先生、(進路実績の)ここがいいですね!」と持ち上げたら
単に
「そうですか!」
というリアクションをもらったこともあります。
「慶應実績いいですね!」
「そうですか。慶應の付属と併願している受験生にそう言おう。」
方便です???
ある学校に「こんなグラフになるの?」と言われたことも
ありました。
ちょっと信じられません。
ただし、進路指導部の先生がこう言ったかというと違うのです。
最初の先生は校長先生、あとの先生は広告担当の事務長だったと
思います。
つまり、進路実績=進路指導部マターという学校がけっこう
多いんですね。
進路実績は募集に循環していくことは誰にでもわかりますが、
募集担当、広報担当が進路実績をあまり深く理解していないわけです。
こうなると途中経過、見通しなどつかめていません。
これじゃあ、募集がうまくいきません。
何か月か前に各校のアンケート回答の様子をシリーズで紹介しました。
そのときはPV的には関心が低かったようですが、
アンケート対応を永年観察していると、学校の募集に対する
「姿勢」がよく見えるわけです。
編集部で以前アルバイトがアンケート発送のラベルを印刷しているのを
見て、「ご担当者様」じゃなく、担当の先生の名前を具体的に
書き込んだほうが回答率が上がるはず、と担当先生の名簿を作成したことが
ありました。もちろんそのほうが実際に回答率は上がりました。
でもある学校は「募集対策室」などと回答者名を記載して、
決して個人名を書かない学校もありました。毎回、回答する先生が違う学校も
ありました。回答の迅速さと、そのスタイルは個性的であると同時に
その学校の募集姿勢を如実に表していたと考えています。
そして、あるとき担当のアルバイトに言われたことがあります。
「進路実績アンケートなんですが、進路指導部長先生宛じゃなくて、募集広報に
送ったほうがいいみたいですよ。そう言ってくる学校が多いです。すべての
アンケートは募集広報が捌くということなんじゃないでしょうか」
実際にアンケートを記入するのは進路指導部でも、返送は募集広報からという
学校も相当数ありました。これだけで進路実績を募集担当が把握しているか
どうかは云々できませんが、進路実績も広報の材料である限り、
募集担当のプロデュース能力、そして内部の人間関係、組織のありようが
いかに結果に結びつくか、はっきりしていると思います。
そこにすら気づかない、気づいてもやらない、だからといって受験生は
毎年集まる、そんな慢心の学校も少なくないように思います。
そんな学校でひとたび不祥事が起こったりすれば、急落して立ち直りがたい
状況に陥るのではないでしょうか。
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