2016-09-16 Fri
以前ブログにも書きましたが、学校説明会に行って何を聞いてくるか、感じてくるか。もっとも自分が重点を置いているのは現状認識です。
正しい現状認識ができていれば、なぜ進路実績がそうなっているかも
説明できます。
数字が停滞したときにその理由を見つけることができるわけです。
難関大学合格率が落ちている学校のほとんどは
そんな当たり前のことができていません。
なぜでしょうか。
ある学校は入学レベルの低下を嘆きます。
10年前のよりも入学の難易度が下がって実力のある生徒が入ってこない。
それは誰の責任でしょうか?
学校側はどうすることもできないのでしょうか?
もちろんそれは募集の問題です。
実績が下がって人気が落ち、難易度が低下では単に悪循環です。
また進路実績は高3が卒業して初めて確定するものでもありません。
結果には途中経過があるのです。
この学年は有望だぞ、と途中で期待をかけすぎてもいいことは
ありませんが、各学年で途中経過を過去の実績と比較して
ラップタイムを確認し修正していく、そんな作業は可能なはずです。
進路指導部は高3だけを対象に活動するわけではありません。
難関大学合格率の低下を教科単位で分析しても、特定の教科に原因を
求めることは望ましくありません。この学年は全般的に英語が弱い。
英語科のせいじゃないのか?
責任のなすりあいは無意味です。
というわけで進路実績の結果がうまく残らない原因は明白です。
でも明白でもこれがいちばん難しい問題です。
一度その状況に陥ってしまうと、
外野からあれこれ言うのは簡単でも実際に改善するためには
とんでもない労力がかかるのです。
学校側が適切な現状認識を怠る、そして進路指導部がリーダーシップを
発揮できない…その土壌はどこに原因があるのか。
もし在校生に相応のポテンシャルがあるのならそれは不幸です。
いや冷静に考えればポテンシャルのない中高生などいるでしょうか。
もちろん楽しい学校生活は進路だけでうんぬんするものではありませんから、
行事でも部活でも充実した6年間ということは可能です。
ただ組織内のリーダーシップの欠如によって、
進路実績が低迷する学校を見るにつけ、とても残念に思います。
公立中堅校でも適切な目標設定で、教員スタッフの努力が実を結んで、
少しずつ上昇している学校は少ないながらも存在しています。
人間は慢心する存在なのです。これぐらいで十分だろう。
気がつくと現状認識が甘くなっているのかもしれません。
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