2016-09-06 Tue
昨日の有料記事部分で、浦和明の星の進路実績は
桜蔭・女子学院・雙葉の東京女子御三家というよりは
鴎友学園、吉祥女子に酷似していると書きました。
(いつか詳細な分析、したいです)
これが何を示すかというなら、
女子上位生が1月に受けておきたい入試として、
浦和明の星は桜蔭・女子学院・雙葉を志望している受験生以外も
多数集めているということでしょう。
もっと厳しい言葉で言えば、これら3校には合格できない受験生も
広く集めていて、その何%かは浦和明の星の合格して入学しているわけです。
それが悪いというわけではありません。
併願タイプの学校は安定して受験生を集められますが、そこから先へ
踏み出すのはなかなか困難、ということを言いたいのです。
同じことが栄東にも言えます。
ただこちらは高入生という要素を持っていますから、浦和明の星に比べて
変化の可能性は残されています。
ある時期、埼玉の私立中高の間で「埼玉生は県内の学校に…」
そんな気運が高まった時代がありました。
高校入試では立教新座、慶應志木、早稲田本庄の付属校3校、
中学入試では立教新座とこの浦和明の星だけが、東京からの入学生の
比率が比較的高い学校でした。
つまりそれ以外は、県内に留まるか、東京へ通学するかという
せめぎあいの渦中にある学校だったわけです。
栄東、開智、西武文理、城西川越…中学募集の観点から見たとき、
埼玉校の進路実績低迷は目を覆いたくなるものがあります。
あくまでも相対的な話ですが、地域としての地盤沈下は
信じたくありません。
「最近、埼玉の中学受験生のレベルが低い???」
いや。
水面下でトップクラスの進学塾と、これらの学校の関係が
スムーズじゃなくなっている可能性もありますね。
「あなたの実力ではあくまでお試し受験の学校です。本命は
東京の学校ですからね」
という強力なプッシュ。
江戸川・荒川を越えないほうがベターという価値観の千葉生が
増える中、埼玉生は「都内に通いたい」という傾向。
こうして埼玉生が中学受験に関する限り東京の学校を目指していく。
今に始まった傾向ではありませんが、着実にそれが強くなっている。
埼京線や湘南新宿ライン、副都心線の影響もあるかもしれません。
4桁の受験生で埼玉上位校が安心しきっているかどうかはわかりませんが、
浦和明の星もまたこうして停滞期に足を踏み入れているとするなら、
由々しき事態だと思います。
中学受験生を増加させていた埼玉県がその伸びが止まり、
県内校スルー率も高まっている、のでしょうか。
独自ドメインブログ・こことは別内容・毎日更新→中学受験DEEP-INSIDE 2016-17
最新の2010-2016難関大合格実績推移TOP100ランキング記事はこちら(有料コンテンツ)
コンテンツを整理して利用しやすい環境を整備中です!応援クリックもよろしくお願いします!

にほんブログ村
- 関連記事
-
- 【最新進路実績7年間推移】学校別・第14回=桐蔭学園 (2016/09/12)
- 【最新進路実績7年間推移】学校別・第13回=国学院大学久我山 (2016/09/09)
- 私立中高も結果は求めます…その程度問題でしょうか (2016/09/08)
- 【最新進路実績7年間推移】学校別・第12回=東邦大付属東邦 (2016/09/07)
- この停滞傾向は1都3県の中学入試全体へ影響? (2016/09/06)
- 【最新進路実績7年間推移】学校別・第11回=浦和明の星女子 (2016/09/05)
- 【最新進路実績7年間推移】学校別・第10回=逗子開成 (2016/09/02)
- 【最新進路実績7年間推移】学校別・第9回=東京農業大学第一 (2016/08/31)
- 【最新進路実績7年間推移】学校別・第8回=渋谷教育学園幕張 (2016/08/29)
スポンサーサイト