2016-09-01 Thu
真のグローバルを日本人は理解しているのか?もちろん英語が話せたほうがいいに決まっています。
でも英語がちゃんと話せるのと、前向きなコミュニケーションを志向するのとは
違うのです。
日本の教育はそこをはき違えているような気がします。
タレントの出川哲郎が番組で言ってました。
たしか「アメトーク」の旅芸人の回。
自分の英会話力は後輩芸人たちから尊敬されていると。
司会の雨上がり決死隊の二人に突っ込まれていましたが、
「英会話力が尊敬されているのではなく、デタラメな単語を並べ立てて
なんとしてでも伝えようとする姿勢」が評価されたのでしょう。
それは「ハート」…ここの問題です。
まずその時点でグローバルじゃない人間が多すぎます。
最近特に思うのですが、田舎者で平然としている人たち。
自分の中で確たる基準を持たないくせに、自分たちが基準から外れていることを
絶対に認めない。たとえば歩きスマホをしていて、人にぶつかりそうになって
「びっくりしたあ」という。びっくりはあなたの感想、主観です。
あなたが危険なだけでなく、相手も危険な目にあわせている。
夜道で交差点を左折して、横断歩道を押して渡っている自転車にぶつかりそうになり、
「見えなかったもので」。そう言い訳するドライバー。
その前に相手を危険な目にあわせたら謝らないか?
ここでもいつも言っているように、瞬間的な視点の変換ができずにグローバルも何も
あったものではありません。
もう最近はそういった田舎者をあらかじめ見通して、
「自分がリスクを負わないように注意する」もしくは「激怒してみせて相手を威嚇する」
というどちらかの行動が取れる自分になりました。
英字新聞の内容を理解できる英語力のずっと先に、英語で論文を書けるレベルがあるのです。
よく保護者の学生時代にもいませんでしたか?
英文和訳はこなすけど、英作文がまったくできない同級生。
これ本来は間違っては直すの何千回の積み重ねなんだと思います。
世間一般ではそれを「慣れ」と言います。
トーイックの問題集を何冊も買って、得点力を伸ばすことではないのです。
さあ、世間の中高一貫校…そこがどこまでわかっているか。
実際に教員スタッフが、そういった「英語の機会」を自ら演出するにも
限界があるわけです。生徒たちがオートマチックに英語力を磨く場をクリエイトしているか
どうか。自学自習に任せているような気がします。
一応、全編英語で日本語を一切話さない授業には慣れてきたかもしれませんが、
英語のコンプレックスをなくすことと、的確に運用できるようにすることは
まったく違うわけです。(この好例もブログで書きました)
ですから、海外で通用する英語力と、グローバルなマインドと、
模試(大学入試)における英語の点数はそれぞれまったく異質なものだと
思うのです。
多くの場合、先方が日本人として認めてくれたとすれば、
コミュニケーションは容易です。語学留学したケースを想像しましょう。
でも中東やアフリカや日本人のいない世界で、英語ですらなかなか
スムーズに通用しない場合のグローバルを想像してみたらどうでしょうか。
相手の文化背景を理解せずに溶け込むことは不可能だと思います。
日本の教育界…「グローバル」という単語がひとり歩きしていて、
非常に面白いです。
たとえば修学旅行と称して、京都まで行き、道に迷っている
英語が話せるかどうかわからない外国人観光客を
どれだけナビゲートできるか、実践してみたらどうでしょうか?
そのレポートの内容を評価対象にする。
地元京都の高校生でもそれは無理でしょうかね?
2020年に恥をかくのはニッポンのような気がしています。
仮に「東京の中高生だけ」が
まあまあできても意味がないと思うのです。
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