2016-08-15 Mon
中高一貫6年間の中で学校生活に取り組んでいくか。勉強があり、部活がある。
学校行事もある。
それらすべてを総合して、その学校の校風があります。
入試の偏差値がどうであっても、綿々と紡がれた
その学校の校風があります。
偏差値が男子校・女子校のトップということだけでなく、
開成と桜蔭の進路実績に見る傾向はかなり似ていると思うわけです。
開成の東京大学合格者の現役比率は約67%でした。
桜蔭は約80%。
学年の80%が東大、じゃないですよ。
浪人生も含めた学年の28%が東大進学です。
開成は40%…。
数字を並べてみると、現役で東大を決める層と、
そうではない層がはっきりしています。
どちらが多いですか?
現役で東大を決めない層の半分程度は医学部を志望する層です。
この層がはっきり現役進学率を下げていると見ます。
開成は現役進学率公表していませんが、
桜蔭を見る限り、東大志望者の現役合格率
(ただし合格者に占める現役の比率)が80%で、
学年全体の現役進学率が70%…
東大志望者の現役合格率(ただし合格者に占める現役の比率)より、
実際の学年全体の現役進学率は低いのです。
2015年の桜蔭の進学者内訳を見ると
東大が35%、医学部が25%、国立大(医学部除く)が20%、
早慶上智が20%となっています。
つまり女子校においては珍しい医学部志望なら二浪も辞さない
スタンスが70%という低めの現役進学率になっているわけです。
他の女子校と決定的に違うポイントですね。
MARCHに至っては77名合格で進学はわずかに6名の進学です。
つまり浪人する生徒も含めて7割以上が東京大学もしくは
医学部という志望傾向になると、当ブログの指数評価で
伸びている、いないはほとんど無意味になってくることが
わかります。
MARCH合格率が開成の2倍…でも合格して進学する比率は
約10%…学力的に東大・京大の両方に受かる実力があれば、
迷わず東大、東大理系と東工大の両方に受かる実力があれば、
迷わず東大。そのボーダーラインで悩むことのない実力校
と言えるわけです。
しかしそんな桜蔭でも4分の1は大学受験再挑戦になります。
志の高さと現実のせめぎ合い、そのギャップを埋められているか
どうかが注目ポイントになるわけです。
一浪が多ければ必然的に二浪も多くなります。
現役進学率が50%を切る一部の男子校と比較して
女子のほうが理想と現実のギャップは小さいと言えるかもしれません。
開成、桜蔭、特別な学校なので、
予想外に分析が長くなってしまいました。
次に取り上げる学校をいま検討中ですので、
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