2015-08-27 Thu
なんか他のカテも含めてエグイ話が続くよなあ。業界に喧嘩売ってるわけじゃないんだけど、知らない人には知らない話なもので少々躊躇します。
(このカテの前エントリーで)予告した話題は「大手塾の中のキャラの分化」でした。
まあ、とりあえずこんなデータから。

これ2014年の春に調べたデータで、1~5位というのは、
主要234中学を調べた結果、合格者数1(2~5)位を取った数をカウントしているわけです。
もちろんどこで1位を取るかが重要で御三家クラスはほぼSAPIXが独占。
SAPIXが取りこぼしたところをどこが押さえているかが注目。
詳細データは本家(chu-j.com)にまだ掲載されているはず。
単に1位の数だけを数えると日能研→四谷大塚→SAPIX→栄光ゼミナール→早稲田アカデミー
とほぼこの順になるんですが、1位となった学校の難易度がトップなのは間違いなくSAPIX。
1位獲得数は3位ですがね。ワセアカが特定の学校だけ獲りに行っていて、3位は40あるのに、
1位は3校しかないのには理由がある。
基本的にワセアカの数字は四谷大塚に含まれているんですよ。ダブルカウント。
栄光ゼミナールは他塾が狙わない中堅以下で着々と合格者を増やして1位が26校。まあ見事な色分け。
というわけで、各塾の学校ごとの合格数を合計すると、学校発表の入試の合格者数より多くなるんです。
これは先の四谷大塚→ワセアカのダブリ問題のほかに、
個別指導塾でのダブルスクール、ダブルカウント問題も忘れてはいけません。
まずはいかに大手集団指導塾が寡占状況にあるか、ということ。
そしてユーザーは選択の余地がない状況に追い込まれているのかということです。
「選びようがない」ということを「塾選びが難しい」と言っているわけで、
もちろん、適当でいい、わけではありません。
そのぶん家庭が、保護者がしっかりしていないと、わが家はどうして結果が出ないの?
ということになりかねません。
大手塾も教室によっては当たりハズレはあります。
当然ながら、他塾と競争が発生する大きな乗換駅の教室には本部から優秀な教室長が
送り込まれてくるんでしょう。
でも「結果を出す」ヤリ手室長が、わが子に合うとは限らず。。。
最終的には「保護者力」が中学入試では問われる、と言わざるを得ません。
もちろん「親力(おやぢから)」だけで難関中に合格できるほど甘くはないですが、
「保護者の覚悟」に通じる部分はまずは塾選びからなわけです。
そうは言っても、入ったあとで学校を変わる、よりも、塾なら入ったあとで替われる
と考えたほうがいいのかもしれません。

「もっと、もっと!」という方は応援よろしくお願いいたします!
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