2016-06-25 Sat
では、本日は週末記事で。キタシロの理屈っぽい性格は大昔からで、裏読み好きもハタチぐらいの頃と
さっぱり変わっていません。前に書いたように、
「自分が納得するまでやれ、後回しにするな」と父親に言われたような気もしていますが、
「もうその話、いいかげんにしろ」と言われた記憶もあります。
二十代の頃のソレと今では何がどう違うのか?
ときどき考えてみたりしますが、さほど明解に説明がつきません。
集中力と忍耐強さは違いますし、注意力と観察力も違います。
自己分析するなら基本的に肯定感のような気もしています。
大学時代の友人にカリスマな印象の人物がいました。
寂しがり屋の彼は「太陽には誰も寄ってこない」なんて、わかったふうな口をきいていました。
なかなかの束縛者だったので、束縛嫌いの自分は距離を置こうとしました。
それにしても当時の彼の観察力、洞察力はなかなかのものでした。
彼が運転する車の助手席で、自分はほぼナビに専念していたのですが、
「いまの女の子見た、スカート短すぎるだろ」とか「あの背の高い男のとなり、すげえブス」とか
わき見運転もたいがいにしてくれ、みたいな発言をしたりする男でした。
今になって思えば、これ単なるコミュニケーション、言葉のかけあいで、
関西人のボケ、ツッコミに等しい遊びだったんですね。
こちらがナビに徹して外を見ていないので、からかってただけで、
他意はなかったのだと思います。
でも、当時は「自分って観察眼で劣るなあ」と思ったものです。
あるとき、お茶の水駅前のファストフード店で
たまたまテキトーに話していた話題に、となりのオトナ(男性)が食いついてきて、
「学生の分際で何を聞いたふうなことを言ってるんだ。実体験もないくせに」と
激論になったことがありました。
そんな時代があったのです。
彼は「学生だとか、身分は関係ない。自分のめいっぱいの体験の中から判断して何が悪い」
といった類の啖呵を切りました。
その場を離れたあとで「あそこまで言うかなあ」と彼に問いただすと、
「そんなこといいんだよ。その時点で知らなくても、その後、学んで自分のモノにしておけばいっしょさ。ハッタリハッタリ」
と笑いました。
このエピソードを数十年後まで自分が覚えていることを思うと、
尊敬していたんでしょうね。
でも束縛がどうにも嫌いなので、就職後すぐに交流は途絶えました。
いまこんなブログで、こんな話を書いていることを知ったら彼は驚くでしょうね。
両親への感謝の話に一見つながりませんね。
さあ、予告通り野鳥のヒナの話を接続させましょう。
鳥撮りにのめりこんだ結果、ミュージックプレイヤーをほとんど聴かなくなりました。
外を歩いているときに聴覚を利用しない手はないからです。
いまではNHKBSの火野正平の「こころ旅」で音声スタッフが意図的に拾っている
野鳥の声の6~7割はわかるようになりました。
シジュウカラでもかなり多様な鳴き方をしますよ。いつかシジュウカラたちの感情表現の
世界に侵入してみたいと思うほどです。
得意げなとき。仲間を呼ぶとき。半分不安なとき。最新の研究によると組み合わせ方で
数十種類のバリエーションがあるとか。
そんなシジュウカラがスズメのように小うるさく鳴いている場面に出会いました。
よく聞くと、なんとなく「チーチーピヨピヨ」な雰囲気です。
偶然、ヒナの巣立ちに遭遇したのです。あの小うるさいチーチーピヨピヨ。
なかなか耳について離れません。


兄弟につつかれて額がはげちょろけの末っ子シジュウカラ(写真上)地面にへたり込む。
引率するお母さんシジュウカラ(写真下・右端)
そのとき数羽のシジュウカラのヒナが低い枝から出発し、狭い川を越えて、
林のほうへ進んでいきました。まだ一気に飛べず、駐車している軽乗用車のドアに
激突したり、地面にへたりこんで休んでいるコもいました。
あまりにピヨピヨなので写真を撮ったのですが、後から見ると親鳥が
「さあ行くよ」と促している様子でした。ヒナたちは、固まってじっとしているほうが
いいので、飛ぶことに消極的ですが、渋々親鳥についていったようです。
そして同じ日、別の場所で、同じ「チーチーピヨピヨ」の声を聞きました。
復習はすぐにしたほうが効果があるということです。
その場所を凝視していると、餌を加えた父鳥、母鳥が1、2分間隔で交互に運んでいました。

シジュウカラの餌取り、超熟練! そんなに餌場キープしてるの???
でも、餌は栄養価の高い動物性たんぱく質。
するとこの時期、口いっぱいに餌を加えている個体は、すべて親鳥で
巣に帰る途中、ということがわかります。
野鳥の巣は基本的に、人間にはバレないところにありますが、
このタイミングでは巣の場所を教えてしまうことになるわけです。
こうしてイモヅル式に学習していき、
間合いを意識していない連続的かつ、単純な鳴き声=ヒナ鳥。
その方向へ飛んでくる=餌を集めた親鳥
→そこが巣
という手順が判明するわけです。
ツバメ(例えば軒下)やミサゴ(そそり立った岩の上)みたいに
わかりやすいケースは別にして、森の小鳥たちの
巣の好みがわかってくると、推察スピードもアップし、
場所の読みも鋭くなります。


上はヒガラ、下はヤマガラ。巣立ったばかりのヒナはもたもた。


上はコムクドリ、下はキビタキ
旅番組でいい番組、悪い番組が違うのは誰のせい?
構成・演出は誰で、制作はどのチーム?
同じことだと思います。
それにしてもこんなに口いっぱいに餌をほおばって、
なおかつさえずるキビタキのオスはいったいどこから声を出しているのでしょう、
ということまでズンズン進む、とそういうわけです。
まあ、これも裏読みのひとつの側面かもしれませんが、
「チーチーピヨピヨ」は何の声?と思わないと、誰もが通り過ぎる、
そういう話でした。
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