2016-04-19 Tue
この「進路実績7年間推移」という手法についてどういう特性があるかをあえてくわしく掘り下げる
これまで必要をあまり感じていませんでした。
その理由はこの手法を最初にサイトで公開したときに
「なるほど、そういう長所短所があるのね」という
反応が得られなかったからです。
そういう反応がなかった、というよりは
進路実績がすべてじゃない、とか
グラフの意味がわからない、とか
解説がないと理解できない、とか
そういう反応が多くてがっかりしました。
1都3県の中高一貫校を
同一基準で比較する、ことに抵抗がある人も
多かったようです。
もっと辛辣に言うならば、比較してもいいことがない
と思う人がいます。
学校選びって「直感的に満足する」ものでしょうか。
明治のチョコと森永のチョコとロッテのチョコを
比較して数値的分析の結果、どれを食べるかを決める、
ということはないと思いますが、学校選びが
そんな性質のものなら、直観勝負でかまわないと
思うのです。
いずれにしろ「進路実績7年間推移」の特徴としては
1.焦点が当たる部分が限定的である
2.一年ごとの一喜一憂と無縁である
3.中長期の実績の伸びが見極められる
4.大学進学する側のプライド、思い込みまで見抜ける
こんなところでしょうか?
1.は国公立大、早慶上智、MARCH(明治、青学、立教、中央、法政)
と学校によっては目標としているレベルが違うため、TOP30-120ぐらいに
それなりの焦点が当たっていると見ています。
2、は7年間推移で平均値を見ますから、常に7年前の数値と比較されながら
平均値は推移していくという点。直近の実績が7年前の数字を上回れば、
総合値は伸びます。たまたまことし1年良くなかった学校は影響を受けませんし、
落ち込み続けて、1年だけ盛り返しても、上昇という判断にはならないのです。
これは3.をも説明していますね。
4.についてはTOP30あたりでは、いま一歩正確な順位づけにならないわけですが、
志向、校風による相違がいくつかの順位逆転を生んでいます。東大合格者トップの
開成が1位にならない判定法なわけです。特にMARCH合格に価値を感じない最上位の
学校群では値が低く出ます。
ですから上位30校はそこまで浮き沈みを論じなくて良いだろうと思います。
何度もこのブログで説明してきましたし、これからも説明しますが、
上位の学校を見た場合、国公立志向が特に高まっている一部の学校を除き、
MARCH実績は総じて上昇しています。これは大学側の学部増設や歩留まりを考えての
合格者発表数の増加などの背景があるからです。
ということは、MARCH実績で苦戦している学校は学力向上の面では論外であり、
早慶上智の実績とMARCH実績の差が開いている学校にこそ、伸ばし切れていない
と見るのが正当だということになります。

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