2015-08-20 Thu
PART3ではちょっと角度を変えて考え直してみます、地雷校。学校選びは消去法だなんて、変なタイトルだなあ、と思いませんでした?
ばらしますが、「消去法」は本心ではありません。
ただ保護者は「見たい学校しか見ない」ために、「見えていた」学校にソッポを向かれたときに
ブラックアウトしてしまいがちなので、そういうタイトルをつけてみたのです。
ですからPART2で書いた伸びているのに自覚がない?学校が地雷だ、という論旨ではないわけです。
学校側も主観だし、保護者の側も主観だけで対決していたら、不幸が発生する確率が高まるのでは?
ということです。
行きたい学校を探してとことんそこに惚れ込む。そして第一志望に据える。
…簡単な事じゃないように思うんですよ。恋は盲目でいいのか。
受験生本人はいいとしても、保護者がそんなに決め打ちして、最後だいじょうぶなのかと。
ある年度の受験案内で「併願パターン」を掲載したことがありました。
これがまた不完全なもので。
申し訳ないとしか言えない代物でした。
受験生の数だけパターンはあるのに、
受験初心者(塾の指導者も含む)が適切に併願校を選択するため、
とかそういう理由で、その年度は掲載したんですね。
机上の偏差値で押さえになり得る学校をしっかり受けておこう。
あらかじめ候補として安全校をピックアップしておく。
誰がピックアップしたのかって?編集部がピックアップしたのかって?
ある経験豊富な業界人(情報誌系の人物)が言っていましたね。
「わが子が男子校を目指すなら、わざと女子校を見に行ってどこが違うか見てきたほうがいい」と。
わざわざ受験するはずのない学校を見に行って客観的に視線を送ったとき、
見えていなかったものが見えてくる、と。
そうそう、これ就活本の大家も同じことを言っていましたよ。
「自分の興味のない業界の会社を訪問したときに自分の適性も含めてわかることがある」と。
6年生になってから、そんな悠長なことは言っていられないにしても、
「素敵な中高一貫の世界」とはどんなものか、断片が見えたときに、
これから自分が候補にしていくだろう学校を判定しやすくなるのではないでしょうか。
それは早い時期であるに越したことはありません。
といった理由で、学校選びは消去法、とタイトルをつけてみた、というわけでした。
この項、次回は「明らかに進路実績が伸びていない」という現象を十年スパンで俯瞰するとどうなのか、
という実例にふって、進路データ系テーマに統合していきたいと思います。


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