2016-03-01 Tue
あまりくどくどと俯瞰の総論について書いてもしかたがないので、各論を進めようと思います。
大前提として、以前も書きましたが、学校ごとの受験者数の推移を
見ることで、その学校の人気と勢いがわかります。
これは
1.出願者数では願書の形態によってごまかしがきく
という要素があるので
受験者数でみるわけです。
ただし、
2.受験者数で測っても、同一受験生を複数回受験させる手段はある
ということですので、
どこまで正確か、というと限界もあります。
推移を見る場合に…
3.前年比だけではではほんとうの推移がわからない
という部分もあります。
じゃあ、どのように集計すればいいでしょうか。
4.連続減、連続増をピックアップする
さらには、
5.期間ごとの平均値で比較する。
deep-insideではこの4と5の両方の手法で学校の人気、勢いをチェックしようと
思っています。
さらに、これも以前ちらっと紹介しましたが、
6.初回入試の占有率で志望度の高さを知る
いかに第一志望の受験生を集められているか、は確実にバロメーターになりますが、
第一志望か第二志望かは厳密には微妙な場合もありますし、
合格したら行きたい学校か、とりあえずの併願かを分類するのはまず不可能です。
ただし、例えば初回の午前入試では他の志望順位の高い学校を受けに行くが、
午後入試だけ押さえておく…というケースで
受験者数を伸ばしている学校も多いのです。
ですから、
初回比率以外に
7.午前入試受験者数vs午後入試受験者数
という分析も可能になります。
中学受験者数微減の流れの中で、
こんなイメージで学校の多極化は進んでいると
思っていただければあながち間違いではないと思います。

(各校がどのカテゴリーに分類されるかは、入試改革の実態や受験者数の推移で
関連づけることが可能だと思われます→TOP100と言っても、明らかに公立一貫に
劣るとすると100で区切る意味がなくなっていく気もしています)
ですから、わが中学受験がこの分布図のどこをターゲットにして
戦い抜くのかに意識がいっていないと、
思わぬ落とし穴にハマる可能性が高くなるというわけです。
季節としての春の足音が近づいて、新小6保護者もまだそこまで
気合が入ってはいないと思うのですが、
ギアというものは経験がない場合は、いきなり上がらないものですから、
徐々にシフトアップしていくことをおすすめします。

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