2016-02-14 Sun
続いてきょうは九段を除く都立中高一貫10校の入学辞退率です。
2015年度は低下しましたが、本年はまた辞退率が上昇しています。
学校別の推移です。(2014-2016の3年間)

入学辞退率が高い順に3年間合計で並べるとこうなります。

つまり何が言いたいかというなら、男子比率が高い学校ほど
辞退率が高い、ということです。
その意味するところは、私立受験もしっかり視野に入れて
「受検」に臨んでいるため、両方合格した場合に、
都立を選ばないケースが相対的に多いという事象だと
思われます。
逆にいえば、女子比率が高い都立ほど、私立をあまり
視野に入れていない受検…。
もし、心構え、覚悟の面で、この数字ほどの差があるのであれば、
入学後もその影響は残るでしょう。
もちろん詳細に分析して、
志が高く私立も視野に入れていたが、望み通りの結果が得られなかった生徒と
最初から私立を視野に入れていなかった生徒が、机を並べて6年間学ぶとすると
どういうことが起こるかを考えた場合、
辞退率の高い学校は、後者のタイプにも適度な刺激が得られて、
プラスに働くと見ます。
辞退率の低い学校は、その逆で似た志向の生徒が多数派を占め、
その結果、6年後実績に極端ではないにしろ、差が出てくるのではないでしょうか?
この傾向が顕著になりすぎるとどこかで修正のバイアスが働く可能性もありますが、
例えば小石川が、白鴎、立川国際の実績の2倍程度では、「丸く収まっている」
という判断かも知れません。
校名リスト=桜修館,大泉,小石川,立川国際,白鴎,富士,三鷹,南多摩,武蔵,両国,九段

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